コント五年と六年の団体戦
五年対六年の団体戦。
立花と善法寺という最凶のコンビに追い回されていた久々知は、若干の焦りを滲ませながら、しかし頭では冷静にタイミングを見計らっていた。
「久々知、いい加減捕まれ」
「っ、嫌ですよっ! 特にあなた方は何されるか分かりませんからね……っ!」
「酷いなあ久々知……僕らは何もしないよー」
のんびりと息切れもしていない様子の善法寺の言葉に、久々知はギッと後ろを睨みつけた。
「その言葉に私達がどれだけ悲惨な目に遭ったか覚えてます!? 今だって竹やん瀕死なんですけども!!」
「いやいや、あれは仕方ないって。獣遁に使われる獣は殺される可能性高いの、たけたにもわかってると思うし」
「そうだな。身内だからと言って、容赦する相手ではないとたけたにも分かっているだろう?」
「分かってるでしょうけど! 先輩方もあの、今にも死にそうな竹やんを慰める私達の身になってくださいよ!」
「「そっちかい」」
などとコントをしている場合ではない。
立花と善法寺と綺麗なツッコミが入ったところで、久々知は更に高く飛び上がった。
甲高い音が空を舞う。
――
などという、ギャグっぽい団体戦を書きたかった。
ちょっといつもと違うテイストで書きたかったんだけど、変わらんな。うーん。