五年と六年の勉強会






八左ヱ門が珍しく赤点を取った。
委員会の仕事とかいろいろあって勉強する時間が無かったらしい。しかし先生がそのへんを考慮してくれるわけもなく、むしろ「自己管理がなってない」と叱られたそうだ。
とはいえその後すぐに生物の後輩達に注意していたので、「木下先生は八左ヱ門に甘い」と五いの二人がぷんすこしていた。二人の場合は拳骨で終わるらしい。
カンニングばかりしてるからだと思ったことは内緒だ。

まあそういう経緯があって八左ヱ門に泣きつかれたので、今夜は五人で勉強会をすることになった。

……のは、いいんだけど。


「おい、そこ間違ってるぞ」
「えっ、あっ、すみません!」
「勘右衛門……どうやったらここの答えがそうなるんだ」
「えー、まさかの事態を考えろって仰ったじゃないですかー」
「ほー、俺らを凌ぐかもしれないって噂は伊達じゃないんだなー」
「……それ、褒めてます?」
「なーなー久々知、ここの問題教えてくれ!」
「あ、はい。ここはですね」
「兵助は教えるのうまいよねえ。いい復習になるー」
「雷蔵、分からないところがあったら持ってきなさい……」
「はいっ」


どこからか僕らの予定を聞きつけた一つ上の学年が、颯爽と乱入してきました。





――
ちょくちょくこの二学年がこうやってわちゃわちゃしてたら可愛いなーと思って。
でも段々六いと伊作と五いと三郎あたりがえげつない戦法を語りだしたり図書コンビがまったり本の話しだしたりして勉強どころじゃなくなる。そして八左ヱ門がまた赤点を取って無限ループ!笑


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