臆病な天気予報士と幽霊マニアの少年
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「ウェスリーが思ってるほど、面白いものじゃないよ。簡単に言うと、試験の最中に何かに押さえ付けられてる感じだった。声も出なくて、歌えなかった」

「へぇ、本に載ってることが本当にあるなんて!」

 そう言って、ウェスリーは『この本だよ』と僕に《幽霊の生態》と名前が刻まれた本を押しつけた。生態とあるけれど、そもそも幽霊は生きて居るのかという所が疑問だったけれど。

「これを僕にどうしろと言うのさ」

 ウェスリーが気の毒で、一通りはその本をパラパラと捲ってみたけれど、目に飛び込んでくるのは専門的な言葉で、時々挿絵があるかと思えば、怪しげな絵ばかりで、僕には理解できそうに無かった。

「いいから、リベラルにあげるよ」

「えっ、いいよ。持ってる本は全部出版社から取り寄せてるんだろう?」

(8/26n)

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