みつけてはなして


「おかえりなさいー!ミッションおつかれさまでしたー!!」




ミッションを終え、船に戻るとエイミーの元気な声に迎えられる。



ミッションで挫いてしまった右足を、仲間に悟られないように自然に歩くが少し痛い。






「おつかれさん。怪我無いか?」





『うん!ユウゴもおつかれさま!』



「、、あぁ。」





そんなことを考えていると、同じくミッションから帰還したユウゴに頭を撫でられる。




ミッションの途中、ユウゴとクレア、私とジークの二手に分かれて交戦したため、4人が落ち会えたのは船に戻ってからだった。






「怪我なんてねーよな!超楽勝だったぜ!!!」




同じく帰還したジーク。




「俺となまえってば、ちょー名コンビだよなー!俺たちの活躍、ユウゴとクレアにも見せてやりたかったぜ!!!」





「元はと言えばお前が勝手にアラガミを追いかけてはぐれたんだろーが。勝手な行動はするなとあれほど、、、

「わかってるってーー!!!はー!シャワー!」





そう、複数のアラガミとの交戦中、餌場へ向かったアラガミを一人で追っていってしまったジークを1人にするわけにもいかず、ユウゴと視線を交わして私がついて向かい、二手に別れることになったのだ。





やれやれ、といった顔をするユウゴに目線でさらに『おつかれ』と伝える。






「はー、疲れた!なまえ、シャワー浴びに行きましょ!!」



『うん!ちょっとミッションのメモしてから行くから先に行ってて!!!』



「分かったけど、ほどほどにね?」






シャワーへ向かうクレアとジークを送り出し、自室へ向かおうとする。






「おい。」



『へっ?』



「ばれてないと思ってんのか??」



『な、なんのこと、、』



「はあ。」





盛大にため息をついたユウゴに腕を引かれる。




向かう先はきっと医務室。





あぁ。だめだ。やっぱり敵わない。





無言で腕を引くユウゴ。






『ん、ユウゴ。ごめんなさい。怒らないで。』





そう言うと、もう一度ため息をついたユウゴがそっと振り返ってまた頭を撫でてくれた。





「怒ってねえよ。
足か?ちゃんと言え。」



『うん、右の足首、捻った。』