ダダダダダ…………




走る






走る






1秒でも速く…










ガラッ…!


勢いよく保健室の扉をあける。



「コラ!保健室のドアは静かに開けなさい!」


保健の先生に怒られた。


でも今はそんなの気にしてられない。


「すいません。りんごドコすか?」

「あぁ、阿部くんか。宮城さんなら奥に居るわよ。」

「ありがとうございます。」



奥に行くと数人の女子に囲まれ、おでこの辺りを氷で冷やしているりんごが居た。



ったくあのバカ…
心配かけやがって……




「あ、りんご。阿部くん来たよ。」
「じゃあ、私たち行くね〜」
「ごゆっくり〜」



女子たちが出て行った。






ーーーーーーーーーー
昼休み、外で友達と遊んでいた私はなぜか振り向いた瞬間に飛んできたボールに頭をぶつけてしまい…
今は保健室にいる。


友達が出て行ってなぜか先生も居なくなり、隆也と2人きりになる…


あれ?隆也怒ってる…?


『たか…や…?』


隆也は私の前に立ち私を見下ろす。


ヤバい。絶対怒ってる…

どうしよう
どうしよう


すると、隆也の大きな手が……っ!


えっ!?殴られるの!?



と思ったら、


頭を撫でられた。


やさしく。やさしく。


よかった。
怒ってない…


顔を上げると、悲しいような怒ったような顔をした隆也が居た。


「痛い…か?」


『ううん。もう大丈夫。ごめんね、心配させちゃって…』


「ったく…バカ。ドジ。飛んで来たボールぐらいキャッチしろ。」


『なっ!そんなの隆也じゃないんだからムリですーー!』


ああもう意地悪っ!



「でさ。」


『ん?』








「誰にやられたんだ?


とりあえず、ボールぶつけた奴ぶっ殺すから。」


『えっ…えええ!?』








大切だから



誰にも触れさせたくない






(や、ヤバい。隆也の目がマジだ…)


(ぜってー許さねぇ。俺のりんご傷つけやがって…!!)






☆あとがき☆

どうもどうも!

管理人の菜義です( ̄▽ ̄)


阿部くん初夢です。
今回もまためちゃくちゃですみません!

ああ誰か私に文才を!!!

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