マンションの一室


カギが閉まっているはずのそれは、なんの抵抗をすることもなくガチャと音を立てて開いた。






なんでカギ開いてんだよ。無防備すぎんだろ…っ。



内心で苛立ちながらも奧へ進み、リビングまで行く。






決して大きくないが、小さくもないソファーの端で丸くなった俺の幼馴染兼恋人のりんごは俺の姿を確認すると、目を見開いた。







『元希…?どうしたの…?』





どうしたの?じゃねぇよバカ。







「カギ開いてたぞ。バカ。」







『あはは…忘れてた』







痛々しい。


そんな作り笑いやめてくれ。








脱ぎ捨てられた靴。


放り投げられた鞄。


制服姿のままで







赤く腫れた目。







『なんか食べる?お菓子あったかなー?』






「りんごっ!」







俺の声にビクッと反応したりんごに近づくと、目の下に涙で作った道が何本も見えた。








「強がんなよ。泣きたいなら、泣け。」






両手を広げてやると、目にいっぱい涙を溜めて『元希には、全てお見通しかぁ…』と少し笑い、俺の服をぎゅっと掴み泣き始めたりんごの頭を撫でながら「あったりめーだ。」と抱きしめた。








幼馴染力


舐めんな。









☆あとがき

なんか、意味分からんwww

ヒロインちゃんはなんで泣いてんのww

てか、短っ!www


2012.3.21

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