7 枕投げ
「ふふっ。よかったね!りんごちゃん!」
『も、もぅいーってば!千代ちゃん!///』
山菜採りが終わり、宿に戻ってすぐに悠一郎は私たちが付き合うコトをみんなに言ってしまった。
(別に隠そうとは思ってなかったケド。)
それから千代ちゃんはずっと私のコトをからかってくる…
「りんごちゃん顔赤いよぉ?(くすくす」
くそぅ…
完全にからかわれてるっ!
ーードン…ドンっ!…
いきなり隣の部屋が騒がしくなった…
『なんか、うるさいね;』
隣の部屋とは、男の子たちの部屋。
「そ、そうだね。何してるのかなぁ…」
『う〜ん…私ちょっと見てくるっ!!』
「私も行こうか?」
千代ちゃんは今日もマネジ仕事がんばってたしなぁ〜
きっと疲れてるでしょ!
『いいよ。千代ちゃんは先に休んでて!今日もお疲れでしょ?』
「あはは〜それはりんごちゃんも同じだよっ
でもそう言ってくれるならお言葉に甘えて待ってるね!」
『うん!行ってきます!』
部屋を出て、皆が居るうるさい部屋に行く。
相変わらずドタドタとうるさい部屋の襖を開ける…
『みんなぁ〜うるさいケド何し… ((バンッ!!
……
開けた瞬間、枕が顔に命中しました。
「お、おい!りんご大丈夫か!?」
いち早く悠一郎が私に駆け寄って来て、俯いた私の顔を下から覗き込んでくる。
そして私は…
『っーーー!いったーい!!誰だぁ!私に枕ぶつけたの!許さなーーい!!』
キレました←
一同((((半泣きで言われても怖くない;)))))
ーぎゅぅ
『えっ…?』
ーわさわさ
『ん?ーーっ/////』
「よしよし!りんご!機嫌直せよ!」
そんな私を悠一郎は抱きしめて、頭を撫でた…
『ちょっと悠一郎!み、みんなが居るのに恥ずかしいよぉ!///』
「んー?嫌か?」
そんな顔して……
嫌なんで言える訳ないじゃん!
『い、嫌って訳じゃ…ないケド…』
恥ずかしくなってまた俯いてしまう…
そんな私の上で悠一郎は、「ならいーじゃん!」と言う。
きっと今いつもの笑顔で笑っていることだろう…
「おい。お前らいい加減にしろ…」
『あっ!ゴメンなさい!!』
泉くんがあきれながら言葉を紡ぐ。
みんなも、真っ赤な顔で私たちを見ていた。
そして、悠一郎もやっと私を解放してくれた。
『みんなが騒がしかったから見に来たの!
明日も練習だから今日はもうゆっくりやすんでね!!
じゃ、じゃあおやすみ!!』
恥ずかしくなって、早口に言いすぐに部屋を出た。
その後も男子部屋はうるさかったケド…w
(おい田島!お前殺すぞ!)
(ええっ|||なんでだよ!)
((((田島狙えーっ!!)))))
ドタドタ…
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