6 つながる気持ち


「りんごーーーっ!!コレ食えるかなぁ?」

宿舎に着き、みんなで掃除をした後夕食の食料を採りに行くコトになった。


そして今、
悠一郎が手に持っているのは…




すごく変な模様のキノコだった…


『ゆ、悠一郎…それはちょっと無理なんじゃないかなぁ…』

「そうかぁ?」


それにしても山だ。


足元怖すぎる…

うぅ…やっぱり入るんじゃなかったかなぁ〜


昼間とは言え木がたくさんある山は少し暗い。
それに足場はデコボコ…



さぁ、早く食べれる物見つけてここから出よう…



と、思った瞬間…




『きゃあっ!!』



いったぁ〜



木の根っこに引っかかって転んでしまった。




「りんごっ!!どうした!?」



悠一郎が心配して戻ってきてくれた。



『いてて…ちょっと転んじゃった。でもすりキズだけだから大丈夫だよ。』



あぁ、でもちょっと血が出過ぎじゃない?コレ…






「ほら!!乗れ!


俺がおぶっていってやるよ!!血ぃ出てんだから歩くのつれぇだろ?」


どうやら悠一郎がおんぶしてくれるらしい…



『いいよ〜自分で歩ける!それに、私重いし!』


ホントは歩くの、少しつらいけどこんなコトで迷惑かけてられない。


私はつらさがバレないように顔いっぱいの笑顔を悠一郎に向けた。



そして、歩きだそうとしたとき…




がしっ…


「我慢…すんなよ…」


悠一郎に腕を掴まれる。


「俺に、気ぃ使うなよ。迷惑かけるとか気ぃ使わせちゃいけないとか…俺の前で思わなくていい。」




そう言って、悠一郎は私を抱きしめた。




「わりぃ。もう我慢できねぇ…お前が俺に気ぃ使うのもイヤだしお前が他の奴のモノになんのもヤダ。



だから…




りんご、俺と付き合って。」




は、はぃい?!



悠一郎からの突然の告白に戸惑う私…



でも、ひとつだけ分かる。






ひとつだけ、言える。








顔を上げ、悠一郎を見る。



そのまっすぐな瞳は私を見ていて…






『私も…スキだよ。』




次の瞬間、唇が重なる…




触れるだけの優しいキスをして、悠一郎は私を見てニカっと笑った。







つながる気持ち







(おーい!お前らぁ!りんごはもう俺んだから!!!)


(((((はぁあぁ!!?!))))))



☆あとがき

田島とりんご様、
やっとくっつきましたw

てか、急展開過ぎですよねw

ほんとグダグダですみません(>_<)



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テーマ「人外ファンタジー」
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