2 野球部
「はぁい!俺!サードで4番だった!」
いろいろあってピッチャーのオドオドした三橋くん?っていう子も入部するコトになり集まった男の子たち10人は仲良くお話中…
って、田島くんって4番だったんだ。
体小さいのに…
「ところで、あなたは?」
監督の女の人が話しかけてきた。
そう言えば私だけ自己紹介してなかったな。
『あっ、どうも。えと、宮城りんごです…』
「こんにちはりんごちゃん(ニコ)マネジ志望?うれしいわぁ〜」
監督はニコニコと私を見て言う。
ダメダメ。
ちゃんと断わんないと…!
『えと…その…きょ、今日は見学に来ただけで…』
ヤバい!
何緊張してんだ私っ!
て言うかなんかみんなシーンとしてるし…!
「あっ!監督〜!りんごはまだ考え中だから!」
田島くんが代わりに言ってくれた。
あぁ、私もちゃんと言わなきゃ!
『その…私、野球のルールとか全然知らないし、マネジもやったコトないから…その…』
あぁ〜っ!もう!みんなそんな真剣に聞かないでよっ!
「うん!分かったわ!でもりんごちゃん、野球のコトとかマネジのコトとかは分からなくったってあなたが出来るコトはきっとあるわ!いつでも待ってるから!」
監督はまたニコニコと大人な笑顔を見せてそう言ってくれた。
『あの、また見学来てもいいです…か?』
それは無意識に口にしていた言葉。
「おうっ!俺のカッコイーバッティング、見せてやるよ!」
それに答えたのは、田島くんだった。
「おい田島ーなんでお前が答えんだよ」
「ホントだ〜今のは監督に聞いたんだよね?りんごちゃん?」
「あー水谷!気安くりんごのコト下の名前で呼ぶなよなぁー!」
また騒ぎ出した男の子たち。
「いつでも見に来てね!りんごちゃん!」
マネジかぁ…
悪くないかも……ね。
(やってみよっかな?)
((((((ヤバい。あの子可愛い!))))))
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