[10 守れなかった約束]
ジュダルは疲れきっていた。
毎日続く拷問のようなもの。
それがやっと解放されたのだ。
頭に浮かぶのはもちろん1人。
なまえ、なまえ…
名前を繰り返す。
きっとあいつは俺を包んでくれる。
優しく笑いかけてくれる。
だから早く、早く会いたい。
もう半年ほど会っていないかもしれない。
ジュダルはなまえの店へと急いだ。
「なまえ!」
勢いよく扉を開ける。
しかし、そこになまえの姿はない。
瞬間、嫌な予感が脳裏をよぎる…
まさかっ!!
「ジュダルくん…!?」
声に振り向いた、だがそこには、なまえではなくなまえの友達がいた。
「ジュダルくん、だよね?」
「ああ、なまえは?」
「なまえはここにはいないわ。」
「は!?」
「あなたがここに来なくなった頃くらいに、突然いなくなったの。あなたと一緒だと思ったんだけど…」
家の中を見渡す。
飲みかけの紅茶や店の果物が腐ってしまってはいるがそのまま。
そして、ぐしゃぐしゃのベッドとベッドの横に散らばる割れたマグカップ。
間違いない。
あいつら、俺だけじゃない。
なまえにも…っ!
「嘘だろ…なんで、なんでだよ、」
なんで、
くそっくそっ
「ああ夢だ」
今までのは夢だ
なまえと過ごしたことなんて忘れてしまおう。
あいつはもういないんだ。
あの幸せな数ヶ月は夢なんだ。
なまえ、なまえ
約束したのに
"ずっとそばにいる"
なまえ、会いたい
でも、もうこの世界にはおそらくいない
ああ、ほんとに
「恨むぜ、運命なんて…」
その瞬間、ジュダルから放たれた黒い大量のルフ。
それは、大空を覆い尽くした。
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とりあえず、一部終了ということになります。
グダグダすぎわろた。
2014.1.12