顔を洗って、ご飯を食べて、制服に着替えて…



部屋にずらりと並べられた手づくりのイワトビちゃんに「いってきます」を言う。




間違いなく遙の手づくりで、何個ももらっているのにたまに


「うまくできた。」



と言って、くれるのだ。



正直違い分からないし全部うまくできていると思う。








任務:遙を学校へ連れて行く



を果たすため、今日は真琴に呼ばれて遙の家まで迎えに行くことになった。




2日連続で休んだらしく、さすがに今日は連れていかないとダメと真琴は言っていた。







「りんごー!おはよ!」



『真琴!おはよ!!』




真琴との待ち合わせ場所につき、2人で遙の家を目指す。










ぴーんぽーん




「はぁー…」


5回ほどベルを鳴らすも、出てくる気配はなく、真琴のため息だけが聞こえる。








『お風呂場に居る、に500円賭ける。』





仕方がないので、裏口に回り家へ入る。







脱衣所にある遙の服。






「入るよ〜」



ざぶっ




真琴がお風呂場の戸を開けると、水面から遙が顔を出す。






「おはよう、はるちゃん。」




「ちゃん付けはやめろ。」





『遙!おはよ!迎えにきた!』





目が合ったとたん、すこし目を見開き、機嫌が悪そうになった遙。





「りんご」





『なに?』





少し不貞腐れた顔。


なんで?






「真琴と約束して来たのか?」






『そうだけど?
…なに、やきも「ちがう!!」』







隣で真琴が笑いをこらえている。
というか、大笑いしている。






ざぶん




遙が立ち上がり、私を見下ろす。





べちっ




『冷たっ!!』




濡れた手で頬を触られたため、すごく冷たくて驚いた。






そのまま濡れた手でお風呂場から引っ張り出される。






「学校行く。もたもたすんな。」






それはこっちのセリフなんだけどなーと思いながら、真琴を見るとピースサインをくれた。





さぁ、学校行くか!!








(遙、鯖一口ちょーだい)

(あーん)

(あーん)








あとがき
遙ちゃんすきーー
遙ちゃん夢定番書いといた!




2013.8.5

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