おはようの…
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朝。

暖かい日差しに目を開けると、隣でスヤスヤと寝息を立てて眠るナルトの姿が目に入る。






昨日も遅くまで任務で疲れたのだろう。






そのキレイな金色の髪の毛を撫でる…が、全く起きる気配はなく気持ち良さそうに少し身体をよじる。






無防備な姿と子供のような寝顔に思わず頬が緩んだ。









『さてと、』








ナルトが起きる前に、ご飯を作っておこうか…








そう思って身体を起こす…






が、腰に回る腕がそれを阻止する。








そしてそのままベッドへと戻された私は抵抗するコトもなく彼の腕の中に収まる。











「りんご…」







すっごく眠そうw








『おはよう、ナルト。』






優しくそう言ってやると、少し不安そうな顔をしたナルトが抱き締める力を強くして、私の肩に顔を埋める。






「りんご…」






力無くつぶやかれるそれに、怖い夢でも見たのだろうと推測する。






「りんご〜っ…」





さっきからそれしか言ってないねぇ!





まぁ、いいか。







『なぁに?ナルト。』








なんでもいいけどお腹空いたなと思いながら、妙に甘えてくる彼氏の言葉を待つ。






どうせまた、「怖い夢みたー」とかだろう。





そう思っていた私の目を、顔を上げたナルトの瞳が捉えてしっかりと見つめる。

















「りんご、好きだってばよ!!」












本当に、二カッて音がしたんじゃないかってくらいの笑顔です…




予想外の言葉。不意打ちにもほどがある。







顔を真っ赤にさせた私を満足そうに見て笑うナルトが悔しいけど愛しくて、








『バーカ。私もだよ。』









そう答えた私に、ナルトは優しく唇を落とすのであった。









おはようの「スキ」








おはようの「キス」












(りんご顔真っ赤だってばよっ)にししっ











☆あとがき

ヤバい勉強しないとwww





2012.2.11


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