俺の全て
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任務を終え、里に帰る。




里の入り口の前には、愛しいりんごの姿が見える。

俺を見つけ、嬉しそうに駆け寄ってくるりんごをとても愛おしく思う。

今すぐに抱き締めてしまいたいほどだ…




だが、俺は今日も人を殺した…

俺の手は汚れている…



この手でりんごに触れてもいいのか?



『我愛羅っ!!おかえり!』


「あぁ。」


りんごが俺に太陽のような笑顔を向ける。


闇の中に落ちてしまった俺を何度も救い出してくれたその笑顔…


この笑顔に何度救われたことか…



目の前のりんごが愛おしくて、つい手を伸ばしてしまう。


自分の手が汚れていることも忘れて…


頭を撫でるとその顔はいっそう笑顔になり、また俺を虜にする。






里に入り、帰路に着く…




里の奴らの視線は慣れたとは言えやはり辛い。





ー化け物ー




口には出さなくても視線でコイツらが言いたいことは分かる。







ー俺は、生きていていいのか?ー





ー俺は、どうして化け物なんだ?ー






ー隣に居るりんごも、いつか消えてしまうのではないのか?ー







何度も自問したことがまた蘇る…





心の中に不安がつもり、家に入った瞬間、りんごを引き寄せ、抱き締める。





俺の顔を見て、りんごが言葉を発する。




そのひとつひとつに俺の心はまた救われる…




『私はずっと我愛羅のそばに居る。』




そう言ってくれるりんごにキスを落す。




「俺の全ては、お前だ…」



コイツだけは、離さない。






☆あとがき

我愛羅視点に挑戦して見ました!!


むずいw

もう、gdgd過ぎて、ホントにゴメンなさい(>_<)





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