(タイムトラベル)君の笑顔


「………」

多分メシア軍の広野の部屋のはず。ただ目の前にいる広野の面影がミクロほどあるこの方は誰なんでしょうか先生。ミクロといえども髪の雰囲気とオッドアイだけで、それ以外は面影がない、全くだ。うーん真人さんが若返っちゃった!みたいな感じでもあるし…

「えと…そこ、広野の席なんですけど……」

「え、だから別にいいじゃん」

「はい?」

「俺が広野なんだからいいだろ?」

はい?今何ていったこの兄さん。

「それにしても喜入は変わってないんだなあ昔から」

「え、」

「んで、なんでちっちぇえ喜入がいるわけ?」

何の話なんだ?
俺が頭に疑問符をつけているとその兄さん……広野…さん?がなにか納得したかのように「ああなるほど」と手を打った。

「えと…なんのことですかね?」

「つまりおまえはパラレルワールドからきたんだな?」

「はい?」

「だからパラレルワールド意味もわからねーの?」

「意味はわかりますけど…」

「じゃあ質問」

「はい?」

「"お前"がいる世界そこで俺は

過去の
記憶は戻っているか?」

「いえ………なにも覚えてないです俺を助けてくれたこともなにも」

「そうか、ならここは思い出してる世界だ。俺はこっちのお前といろいろあってな、記憶を取り戻した。だから成長している」

記憶を取り戻した。あの、つらい過去を思い出した。広野にとってそれは…つらいだろうに。彼は笑っている。

「なあ」

「なんです…か?」

「おまえは今幸せか?」

「え、」


「俺は幸せだ。

どんな人生でも、お前が俺に教えようとなかろうと
俺は幸せになった」

「…………」

「だからお前も幸せになりな?」

その時彼は…彼は……広野は



笑った




「………ん、起き…ろ」

「ふえ?」

気付けば目の前にはいつもの広野がいた。10歳のときと変わらない広野が。

「…あ、ドーナツな、ちょっと待てよ」

「……ん、」

「広野」

「…な、に……」

「お前今幸せか?」

おまえは幸せか?俺が言わなかったのは正解か?今いったらどうなるんだ?なあ、頼む教えてくれ



「………ん、幸せ」





時はまた未来にさかのぼる

「あれ、今私がいなかった?」

「べっつにー」

「教えないと仕事増やしますよ、広野中佐?」

「すいません、いました」

「はあ……で、何はなしたわけ?」

「ん、まあいろいろ

そだ喜入」

「何?」

「お前今幸せ?」

「……ええとても」




いつまでも変わらないと誓おう







―――――――
いみわかんねでさっせん
なんで大人広野いろいろパラレルワールドのほうの事情に詳しいのなんでなんで

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