ハロ、ハロみなさん。お元気ですか?
私はそりゃもう元気ですよ!!赤ちゃんになっちゃったけど・・・・。
そうなんだよ!!赤ちゃんになっちゃったんだよコンチクショーー!!!
何が楽しくて、おしめ替えられなきゃいけないんだよ!!
あれか、羞恥プレイか!?
いくら、女に人に変えられてるからってなぁ、いくら、おんなじ人に毎回変えられてるからってなぁ、これは慣れないんだよ!!!
あーーーー穴があったら入りたい。
広い部屋の中には私と、その私のおしめを替えている女中さん(?)の二人。
義姫は、色々とあるみたいでそんなに合えることがない。
正直ラッキーって思った。
だって、あんまし会いたくないんだもんあの人に!!
「さぁ梵天丸様終わりましたよ。」
そう話しかける女中さん。
年は二十歳前後だろうか?かわいい人で私は気に入っている。
(気に入っているとか、何えらそうなこと言ってるんだ私は)
まだ私は、ハイハイも出来なくて手を上に伸ばしたり、周りの風景を見ることしか出来ない。
ハイハイばかりではない、寝返りだってうてないのだ。
一日中寝てばっかり・・・・って言うこともない。
時々、この女中さんか乳母の人が私を抱きかかえて外を見せてくれたりする。
けど、正直暇!!!
トリップする前は、赤ちゃんって寝てばっかりでいいよねーー!!!
なんて言ってたけど、前言撤回する!!!赤ちゃん偉し!!!すごいよ!!私、尊敬しちゃう!!!
・・・・何言ってるんだ、落ち着け自分!!冷静さを取り戻すんだ!!
って言うものの、これから、毎日こんなことを繰り返しているなんて、暇で暇で死ぬよ!?
もう嫌だぁぁぁぁぁぁうぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
と、体をジタバタしていると・・・・
ぱふん。
あ、寝返りうてた。
今まで私の傍で見ていただけの女中さんは驚きの声を上げて「流石です梵天丸様!!」と興奮気味で赤子の私に話しかけた。
い、いやぁ〜〜〜それほどでも(照)
興奮の冷めぬまま女中さんは皆を呼びに言ったのか部屋から駆けるように出て行った。
まさか、寝返りひとつでここまで喜んでもらえるとは・・・。
照れくさいじゃないか!!!
と、思ったのもつかの間。私は、あることに気がついた。
そういえば、もともとが女だったからあまり気にしてなかったけど、私・・・・・・・女のままじゃん!!!
え〜〜〜なんでぇ????
だって、この感じからあの、男の人にしかないピーーーは無いし・・・・・。
えっ、けど女中さんは普通におしめ変えてたよ!?ちゃんと梵天丸様って言ってたし!!!
・・・これは、あれっすか。
女だけど男の子として育てちゃえ☆ってやつですか!?
・・・・・まぁ、別にいいや(いいのかよ!!)
だって、例えそうだとしたら殿・・つまり私の今のパパンも承知の上でしょ?だったら別に構わないや!!
え?性格さっぱりしてますねって?
そうですとも、さっぱり喉越し爽やかですともよ!!!(人はこれを開き直りとも言う。)
それにしても、パパン・・げほん、げほん父様に一回も会ってないんだけど。
ちょ酷くない?自分の我が子を見に来ない親ってどうよ!!
私がここに来たのは五日前だから・・五日間会ってないってことだよ!?
酷すぎる!!愛が無さ過ぎて死んじゃう・・・。
暫くしてからたくさんの足音がするなぁ・・とか思ってたら、本当にたくさんの人が私の寝返りを見に来た!!
その人の多さにビックリ!!
いや〜〜私愛されてますね。
「さすがわらわの子じゃ!!」
そう言うのは、母様の義姫。
げーーーー、合っちゃったよ。
そのまま義姫は私を抱きかかえ頬に摺り寄せた。
はいはい、どうもありがとうごぜーます。
ふと義姫の隣に目をやるとなんかすっごくかっこいい男の人がいた!!!!
なんていうんだろう、年は取ってるんだけどそれでもにじみ出る大人の色気っていうかなんていうか・・・。
しかも、この人今では珍しい茶髪じゃあないですか。
私の熱い視線に気がついたのか、その人は私と視線を合わせて、義姫から私を取る。
残念そうにしている義姫を横目にその人は私の頬に唇を寄せると
顔を少し離し、目を細めて色っぽい声で
「さすが俺の子だ。」
と一言、言い微笑んだ。
・・・・・・・・・か、かっこえぇぇぇぇぇ。
惚れました。ノックアウトです。
そうだよ、この人誰かに似てると思ったら政宗に似てるんだ!!
やっぱり親子、似るもんは似てるね。
私父様大好きっ子になっちゃうかも・・・。
私は、どんな顔になるんだろう・・。政宗みたいな顔かな?
それとも、なんかもっと別な顔になるのかなぁ。
この二人の子供なんだからきっと美人になるよね!!
私は、今日初めてこっちの世界に来てよかったと思った。