1、恨むのは自分だけを恨めばいい。
私は、いたって普通の、平凡な人・・・・・。

ただ、少し痛い人っていうのを除けばね。
痛い人って自分ではあんまり思ってなかったりしちゃったりしてるんだけど、
ほかの人(友達とか?)は私を痛い人って言う。

何が痛いかって?


それは、私がオタクを自重しないからだとよ!!!


はっ、自重!?
何それ!!!
大体自重なんていらないんだよ!!
人間いつだって正直に生きていかなきゃいけないんだから。


まぁ、なんか屁理屈みたいになったけど気にしなーい☆


だって、好きなものを好きといって何が悪いのさ!!
人間は自由に生きる権利があるはず!!

たとえ、政宗の笑顔が素敵で鼻血出したって、叫んでたって、兄貴の腹筋とビーチクがやば過ぎて倒れたって
小十郎の着物姿見て失神したって自分の自由・・・・。



そう、自分の自由。人間の自由。


私は、学校からの帰り道、友達に自重しろと言われ、その事についての不満を一人ぶつぶつと愚痴っていた。

だって、愚痴るしかできないもーん!
根っからの平和主義なんで、友達には愚痴なんていわないもーん。
(実は、言ってるけど)

あ、それよりバサラ解る?(誰に聞いてるんですか)
バサラって言うのは、イケメン戦国武将たちが愛と夢と希望に向かって闘う話だよ☆
(注意:色々と違います)
カッコイイ武将達の中でも私は特に『伊達政宗』が大好きなんだぁ!!!
アニキや小十郎も捨てがたいんだけど、やっぱ政宗が一番かっこいいよ!!!

あ、やばっ、政宗の事考えてたらよだれが・・・・。


自然とにやける顔(+よだれを)誰にも見られていないかと辺りをきょろきょろ見てみたが
幸いな事に人っ子一人いない。
居なくて良かったぁ、と思う反面、誰もいなくて寂しいと思った気持ちがある。

うっわぁーー私、矛盾してるーーー。




道を歩く足取りは、重く吐く息は白くてあらためて冬だということを感じさせる。

肌に刺さる冷たい冬の風。

首にしていたマフラーと手にしている手袋のところは暖かい。
布に自分の体温が移って、布と自分で私を暖めてるって感じ?
あれ、意味わかんなくなった。


それにしても助かるわ。
マフラーと手袋って神だね!!冬には欠かせない存在だよ!!

私は、手袋を口の前に持ってきて、自分の顔を暖めるように顔を覆った。


その時、目の前に一匹の猫が横切った。
白と茶色のぶち模様の!!


「お、天然ホッカイロ発見!!」


・・・・・・何を言ってるんだこいつ、とか言わないの。

とりあえず、あいつを捕まえれば・・・。


猫可愛い+暖かい=天国


よっしゃあ、OK!!いっちょ捕まえに行きますかーーーーー!!


「ほら、猫おいで〜〜。
大丈夫だよ怖くないよぉ〜〜〜〜」
(どこからどう見ても怖いです。)

猫に、自分で思う最高の笑みを送るも、猫は私とは反対方向に走って行った。


うわっ、私猫にまで嫌われてるのかよ!!
ちっくしょ〜〜〜〜!!!!こうなったら維持でも猫を捕まえてやる!!!!



逃げる猫を追いかけて、左へ行ったり右へ行ったり〜〜〜〜〜〜〜。


ようやく猫を捕まえた時は、もう息が切れて目の前がかすんでいた。
年寄りなんだから、労わらないといけませんよ!!!!

きっつ!!最近運動してないからすっごくきついわぁ。


肩で息をして手に掴んでいる猫を持ち上げた。
すると、猫は私の腕の中で逃げようとじたばたともがいた。


「こら!!いい加減におとなしくなりなさい!!」


猫を逃がさまいと腕に力を入れた。



あ、あったかい。



そう思ったと同時に猫が「ニャァーゴ」と一鳴きした後に、車のキキィーーーーというブレーキ音が聞こえた。


そして、ドンッ・・・・と、鈍い音が響いた。


体全体に伝わる痺れる様な痛み。

ちらりと横目に見ると車が私を轢いたんだぁと解った。
ドライバーの人が私を見てしまった!!という顔をしている。


空中に投げ飛ばされながら、私の手の中から猫がするりと逃げた。



あ・・・・・・。

・・・・猫。居なくなっちゃった・・・・。

寒いなぁ・・・・・。



私は、冷たいコンクリートに頭から落ちた。





さむいなぁ・・・・・・・・。


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