(エロ表現有)


佐助は「そんなんで俺様を誤魔化せると思ってんの!?」と俺に怒った後小太郎に殺される前に「また来るから!」と言って姿を消していった。
また来るのは構わないが小太郎が刀を握り悔しそうに殺気を洩らしているのが気になる。
そんな小太郎を宥め、俺は小太郎に手伝ってもらい横になった。


体が動かない。
動かない体をどうすることも無く俺は暗闇の中に浮かぶ囲炉裏の炎を見つめた。
隣には小太郎が居る。


「小太郎、寝ないのか」


そう聞けば小太郎は首を横に振った。
一体小太郎はいつ寝ているのかと気になるところだがまぁ本人が寝ないと言っている。俺が問うこういう事ではない。
格段小太郎と話すことは無かった。辺りには沈黙が流れ、ただ火が爆ぜる音が響いた。


すると、今まで黙って座っていた小太郎が動き俺の方へと近づいてきた。
俺はただ小太郎の行動を見ていたが、小太郎は俺上に掛けていた羽織を退けると素肌が見える襟元に擦り寄ってきた。
何をしているんだと見れば小太郎は俺の素肌をその舌で舐め出した。


「何をしている」


そう言えば小太郎の右手が俺の股間を触った。
何となく分かった。
兜を外した小太郎の表情はそこら辺の女に負けないほど艶っぽく、その表情のまま小太郎は俺に唇を寄せた。


小太郎はキス魔だ。この数日で良く分かったことだ。別に拒否する事も無いのでそのままされるがままになっているがな。
それに小太郎はよく耐えた。俺に会った初日から盛ろうとしていた事から考えると褒めるほどだ。小太郎ももう我慢出来なかったのだろうと俺は思う。
なので今は小太郎の好きにさせてやろうと。


そんな事を考えながら俺は小太郎の舌を受け入れた。


唇と唇で伝わる体温。
小太郎の舌は俺の歯をなぞり、歯茎を刺激し、俺の舌に絡みつく。という事を繰り返した。
下になっている俺に自然と唾液が伝う。俺は喉を鳴らしながら小太郎とも俺ともつかない唾液を飲み込んだ。


調子に乗った小太郎は俺の頭を抱え、貪る様にキスを繰り返すも、そ暫く経つと小太郎の唇が離れた。
離れた時に互いの唇に唾液が透明の糸で繋がるようになっていたのを小太郎が舐めとった。


そのまま小太郎は自分の唇をべろりと舐めると頬を紅く染め俺の着物の中に手を伸ばしてきた。
俺の胸板にまるで別の生き物のような動きで触り、小太郎は舌で俺の首筋を舐める。そんな行為に俺はぞくりと鳥肌が立った。


どうもこの体は快感に正直で感情が上手く表せない分快感は強く得ろうとしている。
その舌も手も段々と下に下がってくる。
最終的には手は股間ではなく俺の太もも、下は胸で止まった。
小太郎の舌は俺の胸の突起物の周りを舐めるとその中心に吸い付いた。強い快感に俺の口の端は自然と持ち上がった。


久しぶりの笑みがまさかこんなところで出るとは思ってもいなかった。
小太郎もそんな俺の様子に気が付き驚いている。まさか、俺が笑うとは思っても居なかったのだろう。そりゃあそうだ。
そのまま俺の顔を見つめたまま動こうとしない小太郎に俺は


「どうした、もう終わりか?」


と挑発するように言った。
すると小太郎ははっとなって、再び行為を再開した。
ぴん、と立った俺の乳首を舌で撫でるように舐め、歯でこりこりと刺激するように噛む。するとむず痒いようなそんな快感が全身を雷が通ったように感じた。
それと同時に俺の股間も膨らみ存在を主張している。
褌を穿いていなかった俺は着物を肌蹴させた股の間からよく見える。


小太郎は嬉しそうに乳首を刺激しながら右手で俺の自身を扱った。
皮を剥き、ぷるんと露になった亀頭を刺激する。乳首より遥かに強い快感が襲った。
優しく上下に扱く小太郎の右手からもたされる快感を拾い、俺の亀頭の先から先走りが流れ動きがスムーズになったところで強く手を上下に扱いた。


「・・・っく」


自然と洩れた声は自分で思うよりエロく、またそんな声が自分の口から出たことに驚いた。
なんというか快感を得る時だけ俺は前のような人間で居られるような気がした。
生きるものに必要なこの行為はきっと本能からなるもので感情とはまったく関係がない、が、快感を得ることによってその悦びを知る。
もっと強い快感を求め体中を快感で一杯にしたいようなそんな思いが全身に伝わる。


小太郎の手は強弱をつけ確実にいいところを付いていった。
するとここで俺の胸を責めていた小太郎は頭をあげ、今度は股間へとその頭を落とした。


股間に小太郎のごつごつした感覚ではなく温かく柔らかいものを感じた。
裏筋をなぞるように舌を細く立て、すーっと下から上に動かす。それに俺はまた悦びの声を洩らした。
玉を片手で揉み解しその付け根の辺りを舌で刺激する。股間からは濡れたいやらしい音が響く。


暫くそんな行為が続いた後、俺の股間は温かい小太郎の口内へと入れられた。
じゅぽじゅぽと音を立てながら小太郎は激しく頭を上下に動かした。俺はなんともいえない小太郎の口内の気持ちよさにただただ酔いしれていた。動かせることなら小太郎の頭を掴み思い切り口内に俺のものを入れてやりたい。
苦しむ小太郎の顔が脳内に過ぎりぶるりと震えた。


普通の人間のものより大きな俺のそれはとても小太郎の口内には入りきらない。
その微妙なもどかしさを少し感じながらも、小太郎の行為には満足していた。時々歯が当たるものいい。


上下に動きながらも小太郎は舌を動かしぬるぬると俺のものを舐める。そして亀頭の方へ唇を寄せ先走りを吸い出すように吸った。
それで何度かイきかけるが持ちこたえ、この快感がいつまでも続くようにと我慢した。
しかしそれでもやはり体と頭は別々に反応し、小太郎が奥まで口内に入れ強くじゅるりと音を出しながら吸うと、強い射精感に襲われ逆らえずに俺はそのまま射精してしまった。


びゅっ、びゅるっと精液が出る快感を感じながら俺は大きく息を吐いた。
俺は声を抑えていた事により息が荒く、小太郎は何回かに分けて出される俺の精液を飲み干していた。量が多いらしく口の端から零していたが小太郎はそれを指で取り舐めた。


そのまま小太郎は自分は快感を得ることなく、俺の体を拭き、着物を正した。
「小太郎はいいのか」と明らかに大きくなっている小太郎の股間を見るが小太郎は静かに首を横に振るだけだった。
そんな小太郎を動く右手で傍に寄せれば小太郎は首元に顔を埋めた。
頭を撫でてやると気持ちよさそうにその手を求めた。
そんな小太郎を横目に俺は静かに暗闇へと意識を手放した。


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