君の全てを許してあげる




暗くて狭い部屋の中にある、これまた狭いベッドの上に座る私の膝で君が泣く。嗚咽さえもかみ殺そうとする君はとても哀れで惨めでどうしようもなく幼い、もうそろそろ大人ならなきゃなのにね。彼は私より前のワガママな子と遊んでて下半身不随になっちゃったカワイソ〜〜〜な彼氏様。それからなのか、元々あったのかは知らないけれど彼……ジョニィは定期的にこうしていつも通りに振る舞えなくなる時がある。彼が抱えている数々の後悔に、私はただ彼の言葉に耳を傾けて慰めるだけ。

「大丈夫よジョニィ、あなたは悪くない」

なんて根拠の無い慰めだろう、酷いだろうか? むごいだろうか? でも彼には今それが必要だ、根拠がなくていい、自分を肯定してほしい。 彼は今そんな心境なのだ。私は深くは聞かない、だから彼の昔に何があって何を悔いているのかも知らない。けど許しを乞うてるなら、私が許す。世界中の誰もが許さなくても、例え主が許されなかったとしても私が許してあげるわ。だから大丈夫、大丈夫。貴方がどんなに大きな罪を背負っていても、だから。

「大丈夫」


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