黒尾と同級生 2

「そういえば、後輩の女の子達が騒いでたわよ。『黒尾先輩、カッコいい〜』ですって。良かったわね、ちょっとしたアイドルよ」
「まあオレはイケメンですから」
「よくその顔でそんなことぬかせるわねこの寝癖野郎が」
「オレそんな罵倒されなきゃいけないようなこと言ったっけ?」
「全国のイケメンに謝りなさい」
「ハイハイ、全国のイケメン君ごめんなさーい」

(フン、いい気になんなよ)とツンとして顔を背けた私を見て黒尾がふきだす。

「ちょっと!何がおかしいの」
「いやぁ、妬いちゃってる誰かさんが珍しく可愛くって?」

反論しようと開いた口の前に、すっと長い指が現れる。

「まあ、ね。オレのアイドルはお前だから」

安心しろよ、って笑った頬を叩いた。

「私はあんたのことなんて好きじゃない!」


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※付き合ってません


2015.01.25


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