黒尾と同級生 1

黒尾は何の脈絡もなく頭を撫でてくることが多々ある。
それは会話の最中だったり、通りすがりにだったり、いろいろだ。
「ねえ、なんでいつも私のアタマ撫でてくるの?」
「気になる?気になっちゃう?」
「あーやっぱいいわ。どうでも」
「待って待って教えるから。そうだな〜」

黒尾は髭を撫でるように顎をさすさすしながら
「なんかよくわかんねぇけど、急にこうお前にムラッと来ることがあるからそれで気を紛らわせてる」
「………(ウワァ)」
「なんだよ、その顔」
「これからは一回アタマ撫でるごとに腹パン一発というシステムにしようと思う」
「オレの充電タイム取るなよ」
「あんたの充電器になった覚えはない」


2015.01.25


/
back
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -