ごーあうぇい心霊現象!(おまけ)


後日談というかなんというか。



次の日の夜、要するに今日の夜なのだが。
ふと目を覚ますと枕元に人の気配。先輩なら大歓迎なのだが、そういうわけでもなく。こんにちは、いえいえ、こんばんわ。だなんて話しかけてきたその声は、件の夜桜さん。

「こんばんは。今日の朝はすみませんでした、挨拶できなくて。それで、どうしたんですか、こんな夜に」
「ふうちゃんのことなんだけど」

ふうちゃん?はて。先輩のことだろうか。風夏麒麟(ふうなつきりん)の最初をとって、ふう?……とりあえず、そういうことにしておこう。

「はい。先輩がどうかしましたか?」
「あの子は色々と脆いから。……気にかけてあげてね」

古い付き合いなのだろうか、そう言った夜桜さんは子供を心配する親みたいな表情をしていた。いや、僕に親はいませんがね?
ともかく。先輩が色々と脆いのは十二分に承知しているので、僕が言う言葉は決まっていた。

「はい、勿論」

墓場までお供しますとも。


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