無題(嘘吐)
___やあ。よくここを見つけることが出来たね。
とは言っても、まだ拍手文は5つしかないんだし、確率は高いから早々に見つかってしまうんだろうけど。でも、4時間しか現れることがないんだから。きっと君はタイミングがよかったんだろう。
今日はハロウィーン。死者が蘇り、生者を冥界へと誘う日だ。
もしかしたら君のすぐ側にいる誰かさんは、この日に便乗してやってきた死者なのかもしれない。或いは、君自身が死者なのかも。
……僕?僕は死者じゃないよ、ついでに生者でも。
……ふふ、わからないって顔してるね?それとも何言ってんだコイツって顔かな?深く気にしないで、只の戯言だから。
___僕は神様。生者だって死者だって、僕の手のひらの上で踊り狂う愛おしい子供達だ。きっと、君達には神の祝福が訪れることだろう。なんて言ったって、この僕からの無償の加護を与えるから。
……戯言はここでお終い。甘いお菓子を代金に、またやっておいで。もし甘いお菓子がなくてもきっと平気さ、悪戯は何よりも、とびっきり甘いものなんだから。
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