ケース1

**

「…あれ?マリーじゃん。久しぶり」
「え?…あっ、シンタロー?」
「知り合いなんっすか?」
「う、うん。友達だよ?」
「そうなんっすか…」
「…あ、そう言えばさ、マリー」
「何?」
「今回、“バグ”と“イレギュラー”が多過ぎだ。ってあいつ怒り心頭だったぞ。んで、また今度ふたりでこっち来いって言ってた」
「えー…めんどくさいなあ」
「それはあいつ自身に言えよ」
「うん。…あー、じゃあいつ辺りに行こうか?」
「…てか、日にち決めて行かなくてもさ、15日に絶対会うよな?」
「…確かに。じゃあ15日でいっか」
「おう。…んじゃ、そろそろ行くわ」
「うん。またね」

「…一体なんだったんだ……」
「マリーに友達がいるとは思ってなかったっす…」

**

「――これ、まさか……マリーちゃんのおばあちゃんの日記…?」
「…マリー」
「あっ、シンタロー!」
「おう」
「誰だお前は!!!!」
「あっ、あんたが団長さん?俺はマリーの友達です」
「シンタロー、何でここに…?…あっ、約束の日、今日だったね!そういえば」
「おいおい、忘れんなよマリー…」
「だって、シンタローが全部覚えてるでしょ?」
「いや…まあそうだけど…」
「でも、ごめんね。…そういえば、シンタローが来たってことはもうすぐ来るの?」
「ああ、あと15分後くらいには。…もしかしたら、もう少し早いかもだけど」

「一体あいつらは何の話をしてるんだ…?」

「団長さん!!!!…あれ、お、お兄ちゃん!!!!?????」
『ご主人!!??』
「ん?…ああ、モモとエネか」
「ああ、じゃないよ!どうしてお兄ちゃんがここにいるの!!!!????」
「どうしてって……約束したから?」
「え?……どうしたのお兄ちゃん、風邪?ヒキニートに友達なんている訳ないじゃん」
「風邪なんて引いてねぇよ!ったく…マリーと約束したんだ」
「はあ!?…ねぇ、本当なの?マリーちゃん」
「うん、本当だよ!私とシンタローは友達だもん!!!ねぇ?シンタロー!」
「おう。…正直、エネよりも過ごした時間は長いからな」
『えっ?』
「違うよシンタロー!アヤノちゃんよりも長いもん!!」
「…あー、うん。確かにな」






(ケース1:ループの中、死なずに18歳を繰り返し続けるシンタロー)

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