問題のシーン
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「邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ…」
赤いマフラーが巻きついた、頭部だけのマネキンに繰り返し鋏を突き刺す。
「――ひっ、」
「邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ!!!!!」
―どうやら私に気付いてないみたいだ。急いでシンから距離をとる。
「赤い、マフラー。…私の?」
ここに来た時に、いつの間にかなくなっていたマフラー。てっきり、ここがカゲロウデイズみたいな異空間だからだと思ってたけど、もしかしたら気を失っていた間に奪われていたのかも。
「―そうだとしたら、取り戻さなきゃ…」
大切な、『ヒーローの証』だもんね。
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