殴ろうと思えば簡単に殴る事が出来るのだろうが、地位や感情がそれを隔て、何よりその表情が私の興を醒ました。主相手に無粋な思考を巡らせたとしてもそれは私の脳内だけの話であった。そして司馬昭に届く訳もないのでなにもこんなに怯える事はないのだと自分に言い聞かせるそれだけの話であった。殴ろうだなんて、私が思う筈がないのだけれど。司馬昭の表情がそう考えさせて司馬昭の表情が私を怯えさせて、もう私は何がなんだかよく分からなくなっていた。「で、殴るの?」「そんな、まさか」



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