世界を殺そうとしました、世界を壊そうとしました。 | ナノ



世界を殺そうとしました、世界を壊そうとしました。






某英国魔法学校パロ
*純血主義の太子
*マグル出身妹子
*甘くない←

OKな方のみこちらから↓


















「大切なのは、血だけではないと思います。」
「それはお前の意見だろう?私はそうは思わない。」
「考えは確かに多種多様ですが……その為に人を傷つけるのは間違ってる!!」

妹子、それ以上…共に学び共に笑った友の声が響いた気がした。多分、気がしただけで、実際には口を開いていないのかもしれない。だって彼は目の前のこの男に傷つけられた。


『クルーシオ、苦しめ』
『妹子っ!!』
『鬼男?!』
『うっあああああっ!!!!?やあああああっ!!!!!!』

杖から飛び出た光線は自身に向かって飛んできた。けれどそれに反応する前に目の前に金髪が見えた。その瞬間、悲鳴が聞こえた。

「お前のことは気に入ってたんだけどな妹子」
「そんなの知りません」

この男は楽しんでいる。鬼男を傷つけることも楽しんでいた。苦しむ姿を心底!
黒い闇のような瞳が此方に向いた。杖腕に握っていた杖が自分の手汗で湿っている気がする。赤い唇が弧を描いたのを境に目の前の男に杖を向けた。

「あれ、私に杖を向ける?そんなに震えた腕で何が出来る、穢れた血め」
「黙れ!!」

憎い。この男が心底憎い。
殺してやりたいと思った。



「シネ」

放った言葉は自分のものか、男のものか、理解するよりも先に杖から飛び出たのは死だった。







<<世界を殺そうとしました、世界を壊そうとしました。>>






間違ってるのはダレ?


















やっちまったぜ!
因みに世界感のみのパロで、学生じゃないです。卒業してから三年後的なノリで。

TITLE:透徹

110325





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