*会話文だけ
『ねぇ、日吉ー。ちょい手伝ってプリーズ!』
「あぁ?どうして俺がお前の手伝いしなきゃいけねぇんだよ、やだね」
『女子のお願いを断るとか…若くんたらさいていっ!』
「若くんとか呼ぶな、気色悪い。悪いがお前は俺の中では女子の部類に入ってないからな」
『ひでぇ…!!』
「大体、お前の"お願い"とやらでまともなものがあった試しがない」
『今回のはまとも!ちょうまとも!』
「信用できないんだよ」
『まじだから!』
「一応聞いてやる、言ってみろ」
『3組のたかのちゃんに"日吉くんの間近の写真撮ってきて!おねがぁーい"って言われました』
「……みょうじ、死ぬ覚悟はできてるな?」
『ごめん、嘘。言われたのはほんとだけどちゃんと断ったからほんとごめんだからその拳をしまってくださいお願いします』
「次はない、覚えておけよ。本当の用件はなんだよ」
『社会の早川先生が放課後、明日の授業で使う資料をまとめてホッチ止めしとけとのことです』
「…で?」
『心優しい日吉若さまにこの哀れなみょうじめに救いの手を差し出して頂きとうございます』
「フン、別にみょうじが哀れだろうとなんだろうと俺には知ったこっちゃないな」
『んだよ日吉つめたっ。いーよもう鳳くんに頼むから。ばーかばーか』
「馬鹿はお前だ。誰が手伝わないとは言ってねぇだろ」
『えっいいの?やった!跡部さまには私からメールいれとく!』
「フン」
『やっぱなんだかんだ日吉は優しいよねー』
「俺が優しいのはいつもの事だろう」
『ちょっと意味がわからないです』
(20130414)