*会話文のみす
『やーぎゅ』
「誰ですかそれは。私はそんな名ではありません、ちゃんと日本語を話なさい」
『…柳生』
「はい」
『なんで私の時はあんま紳士じゃないんですか』
「それは私の中でなまえが女性の括りにいないからでしょうね」
『うそ!うそうそうそ!私、柳生に女子扱いされてないの?!』
「全くではありませんがあまり。まぁ、幼馴染みで慣れてしまっているのあるかもしれませんが」
『だから私に平気で暴言を吐いたりする「黙りなさい」…ほら』
「貴女はがさつなところがありますからね。どうしても女性としては扱えないところがあります」
『クラスのちょっと男勝りな子にも紳士的対応じゃんかよー。なのに私はダメなのかよー』
「…ふむ。それもそうですね…じゃあ私の中でなまえだけがそうなのかもしれませんね」
『ひど!それ笑顔で言うことじゃないから!柳生ひど!』
「貴女だっていつから私の事を柳生、と呼ぶようになったのでしょうね」
『いつからだろう?なんとなく名前で呼ぶのは恥ずかしいような感じがしたから』
「お互い様ですね。あと、言って起きますけど、こんな風に接するのは本当に貴女だけなんですよ」
『どこまで私の傷えぐれば気がすむんだよ』
「そうでなくて、貴女は特別というわけです」
『え?ちょっと意味わかんない、なんで?』
「…察しなさい、お馬鹿さんが」
(20130505)