静かな部屋の窓辺で膝を抱えながら夜空を見上げていると研磨に声をかけられる。


「なにしてるの?」
「ぁ、けんま」
「寒くない?」
「さむい」
「なにしてるの」
「…空、みてた」
「何かあるの?」
「なにもないよ…でもね、雪ふりそう」
「え、うそ」
「雪もさむいのも、きらいだけど…雪が降りそうな空は、なんかすき」
「なにも、ないね」
「うん…なにもないの」
「…おれもいっしょにみていい?」
「なにもないから、たのしくないよ?」
「…一緒にいるだけで楽しいからいいよ」
「!……うん」


何もない空を眺める幸せ




雪の日の空って好きなんですよ。
夜でもなんだか明るい気がしませんか。仕事の日に積もるのはやめていただきたいですが…
研磨さん宅は冬場にほのぼのさせたくなってしまう。
中身のない小ネタ。


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