いつも通りただいま、と玄関をくぐる倫太郎だったが、いつものようにパタパタとスリッパの音を立たせながらのお迎えがない。
そんなこともあるか、とリビングに向かうと珍しくソファーにずっしり身を委ねる彼女の姿。
キッチンで料理をした形跡もない。


「どうしたの、体調悪い?」
「ぁ…おかえりぃ」
「ん、ただいま」
「んー、体調が悪いわけじゃないんだけど…やる気が起きない…」
「じゃあ、たまには宅配する?」
「…するぅ」
「何食う?」
「…んー、とねぇ」


あまり元気そうではない彼女は体調不良ではないらしく、それは年に数回訪れる。
スマートフォンからデリバリーを頼み、到着まで2人でソファーに沈み込みながら引っ付き合う。


「…ご飯食べたあとでね」
「なに」
「えっちしよ?」
「…その元気はあんの?」
「…元気になるもん」
「疲れ果てるだけじゃない?」
「そんなことないもん…」
「ははっ、いいよ」


こんな日は一際優しく




裏が書きたい表れ。がんばります。
いい風呂の日は、去年二口くんの小ネタで書いたのでそちらを是非。


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