「けんま、ちょっとおてつだい、いい?」
「ん、いいよ」
そこに立ってと言われた通りに立つ研磨。
カメラを回すとそのまま駆け寄られ、
「ん"、えっ…!?」
「……よし」
「な、なに…え、ちょっと」
「おてつだい、ありがと」
ぎゅっ、と抱きしめられその瞬間パシャ、とシャッターが降りた。
満足そうな彼女はカメラを持ってそのまま自室へ帰って行ってしまった。
依頼された絵を描く為の参考にしたと聞いたが、それはただの口実であったというのは後から知った話。
たまには、わたしから…
ハグの日ということで。
研磨さんとこをもっとイチャイチャさせたい。
でも控えめな関係性は変えたくない。難しいけど楽しい。