04



「おや、あんたたちはさっきの」

「すみません、ご飯もらってもいいですか?」

「すまないね、料理人がまだきてないんだよ」

「…………」

『ミ、ミラ大丈夫…?』


宿屋の料理人がまだ来てないと聞いたミラは倒れそうなほどうなだれた。
そんなミラを見たジュードはため息をつくと


「あの…だったら厨房借りられますか?」

「お連れさんぶっ倒れそうだしな…
好きなように使ってくれ」

宿屋の主人の了承を得るとジュードは厨房へ入っていった。



――――――………




「はいお待たせ」

『これって、マーボーカレー?』

「うん…簡単なもので悪いんだけど…」

「お、うまい」

「それだ!食事とはなかなか楽しいものだな。
……人間はもっとこういうものを大切にすればいいのだ」


一口食べたアルヴィンがそう言うと先に食べていたミラがすごい勢いで同意する


『ミラ、おいしいのはわかるけどもう少しゆっくり食べないと…』

「んむぅ!?」

『ああ、やっぱり。…はいお水』


すごい早さで食べるミラに喉に詰まらせるよと注意しようとしたけど間に合わなかったみたい。


「ぷはっ………すまないリスィ助かった」

『どういたしまして
それにしてもこのマーボーカレー、ほんと美味しいね』

「そう?…よかった」





―――――――…………





皆が食べおわる頃にはミラはすでに机に伏せて眠っていた。


「もしかして眠るのも初めてなのかな」

『確かそうだったと思うな。
じゃあミラつれて部屋に戻ってるね』

「うん、お願い」




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