03



二人部屋を二つとり、荷物を纏めてたら結構時間が経っていた

『そろそろミラ達終わった頃かな?』

「そうだね、迎えにいこうか」


そう言って宿屋から出てミラ達の方へ行くとちょうど終わったのかミラが剣をしまっていた。


「助かったぞアルヴィン」

「まぁそれ位できれば大丈夫だろ」

『ちょうど終わったみたいだね』

「リスィか。うむ、今終わったところだ」

「それじゃあ行こうか」


そうジュードが切り出すとミラはジュードに向き直り真剣な顔で


「ジュード、君はこれからどうするんだ?もう私についてこなくてもいいのだぞ?」

「あ……うん」

『ミラ、それはちょっといきなりすぎじゃ…』


なんともいえない気まずい雰囲気をどうしようかと考えていると、アルヴィンが話しだした。


「…まぁ国境を越えたんだ。ラ・シュガルの追っ手がくるにも時間がかかると思うぜ?」

「なにが言いたい?」

「もう少し考える時間もあるんじゃないかってこと」

「ごめん…ミラが出発するころには決めるから」

「そうか」

『今日はもうこれくらいにして、宿屋で休もうよ
稽古で疲れてるでしょ?二人とも』

「そうだな、そうさせてもらおうか」


みんなで宿屋に向かおうとした時、私の前を歩いていたミラがいきなり倒れた


『ミラ?!』

「……他に異常はない…ミラどんな感じ?」

「力が出ない」


ミラが倒れたまま答えると同時にミラのお腹がなる


「ご飯…食べてるの?」

「シルフの力で…風の生命子を…ウンディーネの力で…水の生命子を」

「……何いってんの?」

「栄養を精霊で取っていたみたい…
これからはちゃんと食べないとだね」

『そうだね…ミラ今まで何も食べたことなかったからすっかり忘れてた』


歩くのも辛そうなミラを私とジュードで支えながら宿屋へむかった




[ 16/18 ]


[*prev] [next#]

[mokuji]










第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -