二人して壊れてよ*

2012/12/02 21:56


※アルジュ前提リドジュです、触手要素あり、閲覧注意!










研究所から彼の待つ家へと慣れた道を通っていた時見知らぬ男が話しかけてきた。

「すみません、ここへ行くにはどうすればいいんですかね」

そういって差し出してきた紙を警戒もせず覗きこんだその瞬間後ろから口を押さえつけられる

「んっ?!んんーーー!!!」

「悪いが大人しくしてくれよマティス先生?俺らも仕事なんでね」

「手を縛っておけよ、暴れられたらこっち勝ち目はないからな」

三人がかりで押さえつけられ口を押えていたハンカチになにかの薬でも塗っていたのか段々と自由かきかず、瞼が重くなってくる。

「(ダメ…今意識を失ったら…)」

そう思っても睡魔には勝てず、そのまま意識を失った。




*********




急に感じた寒気に目を覚ますとそこは見たことのない薄暗く広い部屋だった。

「……ここ、は…?」

周りを見渡しても薄暗く人気もない。ふと腕に痛みを感じて動かそうとした時「ぇ…?」どうやっても動かない腕は背中できつく拘束され椅子に座らされていた。

「どうゆうことっ…」

なんとかして拘束を解こうと身を捩ってもきつく縛られた縄は解けず、余計にきつくなるだけでそれでもなお拘束を解こうと身を捩っているとドアの開く音が聞こえる。

「やぁ、ようやくお目覚めかい?」

「リドウ…!」

段々と近づいてくる声の主には見覚えがありすぎて。でもそもそも何の目的でこんなところにいるのかもわからない相手に警戒しているとそんな反応が面白いのか男は小さく笑うと顎を持ち上げて睨んでくる。

「おいおい、そんな警戒すんなよ。」

「ならすぐにこれ解いてください」

「それは出来ないな…それに、そろそろ効きはじめるころだろ」

「なに言って……な、に…これ…」

「気を失ってた時にこれをを打たせてもらったんだよ」

「ひ、ああぁぁああ!!?」

そう言って楽しそうに口を歪ませ手に持った小さな瓶を揺らすリドウが顎から服越しに指を滑らす。自分の口から上がった高い嬌声に驚くも、そのまま遊ぶように指を動かされるとひっきりなしに嬌声があがる。

「んあっ、ああ!ひゃあぁぁぁぁん」

「Dr,マティスはこっちの才能もあるみたいだ」

「ちがっ…ひうっ、…いやぁぁ!!」

否定したいのに口から出てくるのは喘ぎばかりで、いやいやと首を振っても襲ってくる快感から逃れられない。
一通り遊び終わったのか未だに快感で震える体から服を脱がし始めるリドウにまともな抵抗も出来ずされるがまま。

「結構慣れてるんだな、こっちの口が物欲しそうにひくついてるよ」

「やあ!みな、…でぇ!!ひあっ」

「指2本すぐ銜えこむなんて、相当な淫乱だな」

耳元でそう囁いてくるリドウの言葉にさえビクビクと反応する体。
ゆっくりと深くまで犯される感覚に背中がのけ反り、ぐちゅぐちゅと部屋に反響する水音がやけに大きく聞こえて頭から正常な思考を奪い去られる。

「はっ、もう全部銜えやがった。ならもう大丈夫だよな?」

「ぅあ、…なに…」

ナカをかき混ぜていた指を抜き取り僕の体を持ち上げたリドウは代わりに椅子に腰かけ僕をゆっくりと膝に降ろしていく。

「なにして…!」

「次はこっちを楽しませてくれよ」

「あぁっ?!や、そんなっ、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ずぷずぷとナカに入ってくる異物に嫌悪感しかわかないのに薬で増強された快感には抗えなくて口からは嬌声しか上がらず、いやだと首を振っても揺さぶられる動きは止まることがない。

「ああそうだ、あいつに連絡しないとだったなぁ」

「はぁ、ぅぁ……れん、らく…?」

そうふいに動きを止めたリドウに視線だけを向けるとその手に握っているのはGHSで視線に気が付いたリドウは薄く笑いを浮かべて番号を押して通話を始めるとしばらくしてGHS越しに聞こえるのは彼の声。

「やぁ」

『……こんな時間になんの用だ、リドウ』

いつになく硬い彼の声に呆然としていると電話をかけているはずのリドウが律動を再開した




*********




「遅すぎるよな…」

仕事も終わってもう帰っているだろう恋人の姿を思い浮かべて家へと帰ると恋人の姿はなく、帰るのが遅くなったのかと考えそのまま部屋で待っていてもジュードが帰ってくる気配もない。不審に思って研究所へ先ほど電話をかければとっくに帰っているとのこと。

「何かに巻き込まれたのか?」

そんな考えに行きつき探しに行こうと上着を羽織ったその時GHSがなり始めた。
一瞬ジュードからかと思い画面を見てみるとそこには非通知の文字。とりあえず出てみると相手は最悪な奴だった。

『やぁ』

「……こんな時間に何の用だ、リドウ」

自分でもわかるくらい声が硬くなる。こんな時間でこんな奴からの着信に不審感がわかないわけなかった。

『つれないねぇ』

「何の用だリドウ、俺は今忙し『お前の探し人、どこにいるか教えてやろうか?』なっ…」

『今すぐクラン社のエントランスへ来い。一人でだ。じゃなきゃこいつがどうなるか』

「!待て、リドウどういうっ!」

そう怒鳴った時にはすでに電話は切れていた。今さっきリドウに言われた事が理解できない。
探し人―あいつは確かにそう言った、それはつまり―

「ジュードッ…!」

未だに帰ってこないジュードは今リドウの元にいる。そう確信してすぐに家を飛び出した。



*********



『!待て、リドウどういうっ!』

そんなGHS越しのアルヴィンの声はリドウによってかき消された。

「あいつ必死になってたな…そうそうお前もよく我慢し

てたよ」

「ふっぁ…ぅ」

アルヴィンとの会話の最中も今も執拗にナカを責め立て続けていた。

「そんなに聞かれたくなかったってわけか?健気なこって」

「ふっ…ぁ」

「さて、もうじきあいつがくるからな、君にはこれに入っててもらおうか」

そう言ってリドウが持ってこさせたガラスケース内の物を見て言葉を失った。



*********



そこまで距離のないクランスピア社までは走ってものの数分、向かっている間もジュードの事を考えていた。

「頼むから無事でいてくれ…っ」

そう願いながらエントランスへと足を踏み入れるとすぐにリドウの姿を見つけてすぐに傍へと詰め寄ると、そんな俺の姿に嫌味を含んだ笑みを浮かべて話しかけてくる

「おやおやずいぶんと早い起こしで」

「っ、ジュードはどこだ」

「まぁ待てよ、今から案内してやるから」

そう言って案内するように歩き出すリドウの後を追いかけるようにしてついていくと、段々と人気のない場所へ向かっていきエレベーターへ乗ると地下深くへと降りていく。
無言でリドウを睨みつけていると着いたのか歩みを止めて目の前の扉を示す

「ほら、その部屋だ。入ってみろよ」

「っ!」

言われてすぐに扉を開け中に入ると中は暗く何があるのかもわからない。ふと、小さな呻き声のようなものが耳に届いた。

―ひ、ぁ…っ………ぅ…―

「ジュード…?」

かすかに聞こえる声は確かにジュードの声で、暗い部屋の中を必死に見つめていると後ろから衝撃を受けて床に倒れた俺を足蹴にするリドウ。

「ぅあ…!」

「まぁまぁ、とりあえずこれを見てくれよ」

リドウが何かの合図をすると、部屋の明かりがつき、目の前に現れた景色に絶句する。

「うぁあ…!…ひぅ…ぁ」

「てめぇ、ジュードに何しやがった!」

「何って実験に協力してもらってるんだよ」

部屋に置かれたガラスケースの中で蠢く触手の中に拘束され犯されているジュード。
―これで協力してもらってるだと?

「今すぐジュードを離せ!」

「無理だって。まだ実験の途中なんだからさ」

「ぁあああ…いやぁ!やだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

一際大きい声を上げて達した時触手ごとジュードの体が光り、後ろにある機械へと流れていく。

「なんだこれ…」

「最新のマナ吸収装置だよ。まだ非合成だからこうやっ

て協力してもらってるんだよ」

「協力だって…?無理やりやらせたんだろ!?」

「まぁ、ここに繋ぐ前に慣らさせてもらったがな?」

「なんだと…」

「あんたと電話してた時、あいつは必死に声を押し殺してたな」

背中からかけられる声に動きが止まる、俺と話してた時もジュードはこいつに…?

「おっと、お前にはここで実験過程を見ててもらわないとなぁ?」

ふいにかかっていた重圧がなくなり腕を引っ張られると勢いよくガラスケースのそばの壁に体が打ち付けられ壁

についていた鎖が手足を拘束する。

「ぐあっ」

「そのまま見てろよ。二人して壊れてくれても俺は構わないからな」

そんな笑みを浮かべながらリドウは出て行く。
残された俺は涙を流して嫌がるジュードを見ているしかなかった。



END






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