にゃんにゃんにゃん
2012/02/22 15:10
※ED後一緒に暮らしてるアルジュ
「これで終わり、っと」
僕とアルヴィンは恋人同士で今同棲してる…っていっても大体僕しかいないけど。
アルヴィンは仕事の関係でたまにしか帰ってこれない。
アルヴィンが帰ってこれる日はいつもより色々と張り切る。…うん、色々と。
今日はアルヴィンが帰ってくる日。ご飯もアルヴィンの好きなものだし、他の用事も支度も全部済ませて後はアルヴィンが帰ってくるのを待つだけ
「早く帰ってこないかな…」
久しぶりにアルヴィンに会える嬉しさに浮かれていた僕は台所に向かおうとした時何かに躓いた
「へ、…わっ!」
突然すぎて受け身をとれなかった僕はそのまま盛大に床に頭を打った
「んにゃ…(いたた……)」
うつぶせになった体勢から起き上がろうとした時違和感を感じた
「にゃ、にゃあ!(え、え、なにこれ…)」
いつもより目線が低いし、なにより言葉がおかしい。
そっと自分を見てみると黒い毛並みが見えた。
「にゃあ…(どういうことなの…)」
あまりの事に呆然としてたけど我に返った僕は大事なことに気がついた
「にゃ、にゃ〜(早く元に戻らないとアルヴィンが帰ってきちゃう!)」
そう、今日はアルヴィンが帰ってくる日。だからいつもより張り切って用意したのに……
「(どうか、まだ帰ってきませんように!!)」
そう念じた瞬間ドアが開く音とアルヴィンの声が聞こえた
「ただいま」
「にゃ!(アルヴィン!)」
「ん、猫…?」
帰ってきたアルヴィンが僕に気付いてかがんで話しかけてきた
「ジュードいないのか」
「にゃー、にゃあ〜(アルヴィン、僕だよ!)」
「わりぃな、キャットフードとかないんだ。てかいつの間に猫飼い始めたんだ?」
そう言いながら僕を抱き上げるアルヴィン
「にゃあ〜!(ア、アアア、アルヴィンが近いよ…///)」
「にしてもジュードどこいったんだ…?」
「にゃ〜…(目の前にいるんだけど…どうしよう)」
「って、お前に言ったわけじゃないぜ」
そういうとアルヴィンは僕を胸の上に乗せて寝転がった
「にゃっ(ちょ、え、なに!?)」
「よし、と。ジュードが帰ってくるまでこのままな。」
「にゃ〜(どうしよう、いつもと違うアングルで緊張するよ…っ///)」
「黒猫か…名前ジュードにしちまおうかな」
そういってアルヴィンは僕に(正確には猫の額あたりだけど)触れるだけのキスをしてきた
するとボフンと音がして閉じていた目を開くと目の前には驚いた顔をしたアルヴィンがいる。
視界の端に入った手を見て
「あれ……戻った…?」
「…ジュード…?」
「アルヴィン…どうしたの…って、ごめんね!すぐ降りるから」
アルヴィンの上から降りようとした僕をアルヴィンはそのままの体勢で抱きしめてきた
「アルヴィン?」
「あの猫はジュードだったのか?」
「え、…うん。そうみたい。なんであんなことになったのかわかんないけど」
「…………」
「どうしたの…?」
じっと見つめてくるアルヴィンに首を傾げるとアルヴィンは唐突に腕を動かして僕の頭に触れた
「なにして…ゃ、くすぐったい」
「耳と尻尾だけ残ってるぞ」
「なんで!?」
「知るか。…さて、こっちの猫も可愛がらないとな」
「何言って…ちょ、やめ、…ゃ…」
この後ジュードはアルヴィンにたっぷり可愛がられたとかなんとか……
End
後書き
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