[> 無題希望 |
(どうしてこうなった) (大谷さんが何かおかしい) 「吉継さーん!朝ですよ!目覚めておられますかあ!」 バーン!けたたましい音と共に開いた襖をじろりと見やれば、うっとおしく笑う名前が立っていた。…その歯を全て抜いてやらんか。 「…今、目覚めたわ」 「そうですか、おはようございます!ほら、今日も良い天気」 「夜も明けておらぬが」 「…に、なりそうですよ吉継さん」 開いた時とは違い、襖を静かに閉めて入って来た。帰れ。我の視界から消えよ。 「吉継さーん」 いまだに布団に横になっている我の横にちょこんと座る名前を睨み付ければ、こくんと小首を傾げた。 「吉継さん起きられないのですか」 「誰かが居なくなれば瞬く間に用意する。」 「え?私と吉継さん以外の者が此処に居るのですか?三成さん?」 「その頭は飾りか」 そろそろ嫌になってきた、雰囲気でそう表現しても名前には利かぬらしい。 ましてや本格的に三成を探し始めた。失せ。今すぐ我の前から失せよ。 「名前」 「はい?」 「誰かとはぬしのことよ」 「あらやだ、私のことなんて空気と思って下さって結構ですから。どうぞご用意下さいな」 「存在感のある空気よな。失せよ」 「いやん、私、吉継さんになら何を言われても悦ぶので今のは利きませんよ。いっそ!さあ!罵って!」 こやつは何なのだ、無視するか、しかしそれでは …いや、嫌々。我は一体なにを気にしているのだ。 「…」 「吉継さま?」 何故、何故いまかような顔をするなんだこの女は実は全て計算ではないのか、憎いや悔しさ! 「あっ」 「あ?」 名前がまた首を傾げた。 無題希望 「私に着替えさせてほしいのですね!そうなのですね!もう、素直に言って下さいよ吉継さん!」 「やはりぬしは消えよ」 当初の予定では名前さんが吉継さんの布団に入って「吉継さんの体温好いですね、うひひ」とかいう予定でした。 管理人の良心によってキッパリ切られましたが。 ←|→ |