bkts long | ナノ
このクラスに不満はないか?そう言って立ち上がった4人組がいた。その話に凄い勢いでノるこのクラスは本当におもしろくてだいすきだ。


代表的に話している赤髪が坂本雄二というらしい。なんか昔は頭がよかったとかなんとか周りの声が聞こえる。

秀吉は双子のお姉ちゃんがいるらしい。Aクラスに。似てたら絶対可愛い。…でもさっきがさっきでなんか恥ずかしくて秀吉の方を見られずにいる

変態カメラマンは最もらしいムッツリーニというあだ名がついていた。その抜群のネーミングセンスに素晴らしく感動して、今度からそう呼ぼう、そうしよう、なんて目を輝かせた。


瑞希の名もあげられているときに『姫路さんがいたら何もいらない』『ああ。彼女さえいれば何もいらないな』とか色々聞こえてきてやっぱり瑞希はモテるなぁ。なんて、友人がモテることを誇りに思うと同時になんか自分が悲しくなった。



「あー、それと島田は帰国子女だからな。日本語が読めなくて問題はあまり解けないが数学はずば抜けていい、つまり普通の日本人だったらこのクラスは免れていただろう」

《ただの怪力ゴリラ女じゃなかったのか…》

《帰国子女って、なんかいいよな》

《姫路さんって、なんかいいよな》


「え、うち!?褒められた!」



隣にいた美波が騒ぎだす。周りの声はなんだか酷いものも混じっていたが聞こえていないようだ。ちくしょうめ、女では私だけただの本物のバカといいたいのかこのくされ外道が!!←


じとーっと代表を睨むとその視線に気付きこちらをみてにやりと笑う。は、なんなのその感じ!むかつく!!



「まぁ、苗字そう睨むな」

『!!睨んでなんか…てか、なんで私の苗字…』

「はは、いいから出てこい」

『えー、動くのめんどくさい』

「ははは…ふざけんな」



あああ、代表の顔が人間のものとは思えないくらい怖い。私が動き出すと同時に 明久もこい と金髪?や、茶髪のような彼が呼ばれ、教卓を挟んで隣に立った。



「えーっとこっちが吉井明久、こっちが苗字名前だ。こいつらまでいる!」



え、何々!そんなこと言われると照れちゃうんですけど!!

そう思うのもつかの間で、シンとした教室にみんなの冷たい視線で恥ずかしさはMAXに達しそうになる。なんなのこれ、一種の羞恥プレイじゃん!(泣)



『なんだよこれ!酷いじゃないか代表!!///』

「そうだよ!僕らをどうしたいのさ雄二!!///」


「まぁまぁ、落ち着け…こいつら二人は本物のバカだ」





先ほどの空気が再来して息苦しいのだが、このまま窒息死したい。



『うぅ、代表酷いよ…』

「「っ、///(涙目かわいいっ!)」」



訴えてもなんか目をそらされた。吉井くんとやらまで目をそらさなくてもいいじゃないか、とまた気分は落ちる。



「あー悪い悪い、苗字。少々いじめすぎた」

「僕には謝罪の言葉なしかよぅ!」


「で、本題に入ろう。まず、苗字だ。苗字は運動神経だけは学年、いや学校一いい。美術も最高に上手い。賞はいつも最優秀、歌も、これがすげー美声。」

『ぇ、え?何を…///』


《すげぇ、さすが苗字さんだ》

《知らなかった…》



なんか凄い勢いで褒められている気がする。つか歌なんかいつ聞いたんだ!恥ずかし!



「だが、こいつ。勉強だけはできない。」



ばーん と効果音が聞こえてきそうなくらいの勢いで吐き捨てる代表。こ、この野郎…!



「解答欄をぎっしり全部埋めて明久とほぼ互角の点数。ある意味才能だな」

『死ねと?私に死ねと!?』

「落ち着けって、んでこいつ。吉井明久は…」

「僕は?」



「観察処分者だ」


『え。』

《あれが噂の?》



ざわつくクラスのなか、瑞希だけは理解しておらずおどおどしている。…しかしまぁ、こいつそこまでバカだとは…ってあれ?さっき私こいつと同じくらいって、まさかバカにされて…!?



『代表!赤毛のアン!!』

「誰がアンだ」



ぐりぐりと頭を強く撫でられる感じが痛い(泣)



『代表、なんで私観察処分者と同じ扱いされなきゃいけないの?』

「…バカだからな、」

『!、そんな真顔で言わなくても;』

「仕方ねぇよ、バカだから」

『だい、ひょ…』

「しかも明久並みのバカだからなぁ」



かつてこんな一気にバカにされたことがあっただろうか。



「雄二言い過ぎだよ、てゆーか何気に僕も傷ついてるからね。二人の会話に」

「いや、このくらい言わないとバカは自分がバカって気づかねぇんだよ」

『うぅ、…』



言われなくたってバカなことくらい分かってるよ!



『代表の…雄二のバーカ!!』

「(!、名前呼び//)あ、ちょ」

「わわ、苗字さん!?」



走りだした名前はスタートもスピードも速くて追いつけるはずもない。雄二は教卓の前でため息を1つついた。


バカって言った方がバカ
(はぁ、あのバカ…///)(?どうしたの雄二。髪の次は顔まで赤いよ気持ち悪いなぁ)(…うるせーよ、///)


◎確か美波だけ紹介されてなかった気がして、可哀想に思えたので誉めました


(おまけ.バカテスト↓)



【第三問】

問 以下の英文を訳しなさい。
 This is the bookshelf that my grandmother had used regularly. 


姫路瑞希の答え
>これは私の祖母が愛用していた本棚です。

教師のコメント
正解です。きちんと勉強していますね。


土屋康太の答え
>これは

教師のコメント
訳せたのはthisだけですか。


吉井明久の答え
>☆●◆▽¬♪*×

教師のコメント
できれば地球上の言語で。


苗字名前の答え
>これは私が愛用していた祖母です。

教師のコメント
肉親を利用してはいけません。
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