力のない体で抵抗されても皆無に等しく、そこの床に押し倒して事に至るまでそう時間はかからなかった。
何をされるのか気づいたローが慌てて首を振るももう遅く、するりと服を捲り上げると淡い色をした乳首をくりっと抓む。少し爪を立てながら指先で押し潰すように刺激してやれば途端に唇から溢れでる甘い声。もう片方には舌を這わし口内に導くと、その感覚が気持ちいいのかローの腰がびくびくと震えた。

「ゃあっ、噛まな、で…ひぅっ!」
「痛くされるのも気持ちいいくせに」
「ふ…そ、なことな…」

否定するように首を振ったので、ズボンを下着ごと剥ぎ取るとだらだらと先走りを垂れ流す自身にそっと触れる。すこし強めに乳首に爪を立てればローの目に涙が滲んで、同時にくぷりと溢れた先走りがやらしく自身を伝っていった。

「ここ、こんなにぐちゃぐちゃになってんのに?」

確かめるように自身を握り込むとローに聞かせるように粘着質な音をわざと響かせるようにして数度抜き上げる。やらしい音だな、と言って耳に舌を這わすとじわりとローの瞳に涙が浮かんだ。

「ひぁ、ゃ、音…っ、ゃあ…聞きたく、な…」
「何で?」
「んんっ…はずか、しぃ…」

分かりきっているのにわざとらしく聞けば、それでもローは顔を真っ赤にしながらぼそりと呟く。羞恥にふるふると震えていて、本当可愛いよなあと思いながらそっと手を離した。音嫌なんだろ?とにやりと笑うと途端に物足りなそうな視線を向けられて、でも気がつかないふり。ちゅっ、と軽く吸い付いたり舐めあげたりして小さく震える耳を弄りながら乳首を抓むと捏ねるように押し潰した。

「ぁあっ!ゃあ、ひっ、そこ、だめぇ…っ!」
「何で?気持ちいいだろ?」
「ひぅ…一緒、に…しちゃ、ゃあっ!」

両方同時に刺激してやれば、ふるふると首を振りながら必死になって快楽に堪えようとするローに目を細めた。
ローは乳首と耳を同時に弄られるのが大好きで、これをしてやるとひどく悦ぶ。際限なくしてやればそこで何度もイってしまうほどで、そこだけで二回ほどイかせた時はさすがにもうやめてほしいと泣きつかれた。その顔が可愛くて結局もう一度イかせてしまったのだけれど。

「ひっぁ、ん、んっ!ゃだ、や、いっ…!」
「イきそう?」
「んっ、ひっあ、だめっ、いっちゃ、からぁ!」
「いいぜ。…イけよ」

ぽろぽろと泣きながら体を震わせるローにそっと囁くと、少し強めに耳を噛んで指の腹で乳首をぐりぐりと押し潰す。そうすればローの体がびくんっと一際大きく跳ねて、声も儘ならないまま腹の上に精液を吐き出した。


「はっ、ぁ…」
「お前本当ここ弄られんの好きだよな」
「やぁっ!」

擦りすぎたせいで真っ赤に腫れた乳首をきゅっと抓んでやると途端にびくっと体が跳ねる。達したばかりだからか、余計感じやすくなっているローにとっては少しの刺激も堪らないらしい。またそこを虐めてやりたい衝動に駆られたが、ぐっと我慢するとひくひくといやらしく蠢く後孔をそっと指でなぞった。

「んゃあっ!ゃ、まっ、て…」
「待てない」
「だめ、ゃ…またすぐ、いっちゃ、…」
「いいぜ?イきたかったら何度でもイけよ」
「ひっ、ぅ、あ…そ、な…ゃあ…っ!」

余韻も冷めやらぬうちに与えられる刺激にローが嫌々と首を振る。何度も連続でイかされる辛さを知っているからだろう。だがだからと言って今更止められる訳もなく、泣きそうに顔を歪めるローにますます加虐心を煽られる。

「ひっ、ふぁ、んっあぁ!」
「すげェな…もう三本入ってる」

柔らかい中は指を入れ込もうと躍起になっていて、すぐに三本目も飲み込んでしまった。ぐちゃぐちゃと掻き回しながら入れた指をゆっくりと左右に開けば中からは濃いピンク色の粘膜が顔を覗かせる。それが必死に奥へ奥へと誘うように蠢くのだからあまりのいやらしさに唇を舐めた。

「お前ん中、すげェやらしい」
「ゃあ!みな、で、よぉ…っ」

ぼそりと呟くとローが一気に顔を赤く染める。同時に中もキュッと締まって、見られている事実に感じているようだった。それに、淫乱、と耳元で囁いてれろりと舐め上げてやると、泣きそうな顔をしながらふるふると首を振った。

「ふっ、ちが…ぁああ!」
「嘘はよくねェな。ほらここも、気持ちいいだろ?」
「んっ、ぁあ!ひっ、やぁ!ゃだ、そこ…っ!や、また、いっちゃ…あ――…っ!」

続けざまに与えられる快楽に堪えられないと逃げるように動く腰をしっかり掴まえると、いやだ、こわれる、と泣きながら震えるローの体を無視して快楽を与え続けた。何度も何度も前立腺を刺激し、時折爪で引っ掻くようにしてやればびくっと大袈裟に体が跳ねて背が撓る。泣きながらぼろぼろと首を振るローの耳を柔く噛んでやれば、切なそうに眉根を寄せながら呆気なく二度目の絶頂を迎えた。


「…ひ、はっ…」
「そんな気持ち良かった?」
「…ぅ、ん」

ぼんやりと虚空を見詰めながら荒く息をするローの額にキスをして問いかければ、こくりと真っ赤な顔で頷かれる。やべェ、超可愛い。とか思いながら唇にも触れるだけのキス。さて、と。ここまではいつも通りだ。
ぐったりと震えるローの顔中にキスを落すと少し体が強張る。次はもう挿れられるんだと予期しているせいだろう。そんなローの頬をゆるりと撫でて立ち上がると、まな板や包丁なんかと一緒に置かれていた未使用のそれを一本袋から取り出してサッと水に流した。そうすれば散々に快楽を与えられて少し焦点の合わないローの視線が不思議そうにぼんやりと向けられて。このまま挿れるとさすがに痛いか、などと考えつつ傍にあったオリーブオイルをとろりと垂らすとその視線を受け流す。テラテラと光るそれににやりと笑うとローの膝裏に手を入れて胸元に押し付けた。

「下の口から食べる人参ならローも楽しいしおいしいだろ?」
「…?!ぁ、や、ゃだ…やっ…!」

先端を濡れそぼったそこに押し付けると、本来の目的を思い出したのか、やっと俺のしたいことに気づいたらしいローが泣きそうな顔をしながらふるふると首を振った。
でも実際問題もう遅い訳で。俺はこれを早くローの中に突き入れてぐちゃぐちゃにしたくて堪らない。だけどローは挿れられないように、と必死だ。

「ひっ…ごめ、なさ、い…も、ちゃ、と、たべるからぁ…おねが…っ、いれな、で…」

今にも溢れそうなほど涙を溜めたローが必死に言葉を紡ぐ様は可愛くて、思わず挿れずに止めてしまおうかとも考える。考えるけれど。

「じゃあ今度からはちゃんと食べるか?」
「ひぅ、ん、たべ、る…」
「いいこだな」

コクコクと必死に頷いたローの額にキスすると、いいこにはご褒美あげなきゃな?と囁く。それにふるりと耳が震えて、許されたと思ったのかどことなく安心したような表情を見せたローに口端をつり上げた。

「ご褒美やるから残さず食えよ?」
「んぁっ、ひっあ!?ゃだ、や、な、で、いれな、――…っ!!」

にやっと笑うとびくびく震えるローの体をしっかり押さえつけて、ぐちゅりと人参を中に押し挿れた。
目を見開いたローの跳ねる体を尻目にゆっくりと中へ入れていく。当たり前だが先は細いので特に問題はないがあとになってどんどん太くなるそれは、やはり半分ほど飲み込んでしまうとそれ以上は入りきらないといったように進まなくなってしまった。そこで軽く突き上げれば、ふるふると必死で首を振るローが泣きながら俺を見上げてきて、縋るように服を握られた。

「ふぇ…ゃ、ぬい、て…」
「何で?こんな美味そうに飲み込んでるのに?」
「ひっぁあ!ゃあ、うごかさな、あぁあ!」

人参を咥えたローがぼろぼろと泣きながら震える様はひどく加虐心を煽られる。つつつ、と拡げられた周りをなぞればひくひくと蠢いているのが分かるほど。何だかかんだ言って気持ちいいくせに、とぐちゅぐちゅ動かせばローは切な気に眉根を寄せながらふるふると首を振った。

「何か全部入りそうだな」
「ゃあっ!そ、な、いれたら…こわれ、ちゃ…ひっあ!」
「ロー好きだろ?訳分かんないぐらい気持ちよくされんの」
「ひぅ…ゃらあ…っ」

やらしい音を響かせながらそっと囁けば、そんな自分を想像したのかびくりとローの肩が跳ねる。口では嫌だと言っていても体は正直な訳で。
ギリギリまで引き抜いて半ば無理矢理奥へと突き入れれば、ぐぷり、と半分を越えて飲み込まれたそれにローの背が撓った。

「〜〜〜っ!!」

一番太い部分を飲み込んだローはびくっと体を大きく揺らすと、どうやら声も儘ならないらしく、がくがくと体を震わせながら三度目の絶頂を迎えた。余韻を受けたように指先まで力を入れた足も震えていて、見開かれた両目から溢れ出た涙が頬を伝って濡らしていく。

「これ、そんな気持ちいい?」
「っ、あ!!ゃだあ、まっ…ひぁあっ!」
「気持ちいいかって聞いてんだけど」
「ひ、ぅ、あっあっあっ!…いいっ…んぅっ、きもち、よぉ…!」

とうとう理性もなくなったのか、自ら腰を揺すりながら気持ちいいと喘ぐローに口端をつり上げた。ぴくぴくと耳を揺らしながら人参を咥え込んで善がる姿は卑猥以外の何物でもなく。いつの間にこんな淫乱な兎になったんだか、と思いながら打ち付ける角度を変えるとローの喉が快楽に仰け反った。

「んゃああっ!あぁ、そこ、ゃあ…ひっあ、〜〜!」
「ここ弄られんの好きなくせに。…ロー、おいしい?」
「ひっ、ぅん、っ…ふぇ…おいし、…ぁ、もっとぉ、…んひぁ!」

あえて触れなかった一番いいところを突き上げるとびくびくと体を震わせながら泣きじゃくる。にやっと笑って聞きながら突き上げればローはコクコクと頷きながら腰を揺らした。さらに強請るように潤んだ瞳で見つめあげられて、思わず手付きを激しくしてしまう。

「んっぁあ!ゃあ、はげしっ…あっあ!やだぁっ、いちゃ、よぉ!」
「また?お前ちょっと感じすぎ」
「ふゃあっ、だっ、てぇ…ひゃあっ、ぃくっ、いっ…!!」

感じやす過ぎるのも考えものだと思いながら、それでも好きなだけイっていいと言った手前イかないよう縛るのも何だか気が引ける。結局射精を促すように動かしてしまうんだから俺も大概だ。
ぐりっと前立腺を抉ってやるとローの体がびくんと跳ねて。眉根を下げて震えながら吐き出された精液はもう色も大分薄い。ぐちゃ、と中からゆっくり引き抜くと現れたそれは何ともいやらしく光っていた。







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