声にならない声が談話室に響いた。
「何で声を押し殺すんです?気持ちが良いならそうと言えばいいじゃないですか」
素直に吐露しろと促すレギュラスの声音に孕まれたサディズムな本性にぞくりとした。
「先輩も強情ですね。ここ、でしょ?」
「っ…!」
ぐっと押し付けられた指に体が強張るよりも先に快感が訪れる。痛みもすぐに快楽に変わるのだから不思議だ。
「気持ち良いとか良くないとか反応をくれませんか?攻めがいが無いじゃないですか」
「…サディストめ」
「そんなこと言っていいんですか?やめますよ?やめられて困るのは先輩の方でしょう?」
「ごめん…」
「はい、良くできました」
また一段と強く一点を押されて悶絶した。
次第にここが談話室だとか他に生徒がいるとか気にもならなくなって、ただただレギュラスに身を委ねていた。
「ていうかこんなになるまでクィディッチに明け暮れるなんて馬鹿なんですか?何なんですかあなたは?」
「だってチームに抜擢されたんだもの」
「限度があるでしょう限度が」
「…ごめん」
「もう次は揉んでなんてあげませんからね!」
そもそも何で僕がマッサージしなきゃならないんですか、職権乱用もいいとこですよ!とぶつぶつ呟きながらも
程良い刺激をくれるレギュラスに感謝しつつ目を閉じた。
10.7.31
(10.8.1up)
「…って聞いてますか?あ!寝てる…!」
鉄板ネタ。