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ほくほくとホグズミードのことを思い出しては笑みが零れた。


「シリウスその締まりのない顔なんとかならないの?」
「うるせー、リーマスには分からないんだよ」
「あっなまえ」
「えっうそ!」
「うそだよ」


にやにや笑うリーマスにカチンときた。俺はそんなに浮かれたように見えるのか?


「よっぽど楽しかったんだねなまえとのデート」
「べ、別にデートじゃ」


そうただ、俺はなまえの荷物持ちでそのお礼にと三本の箒でバタービールをご馳走になった。ただそれだけ。


「その割には楽しそうだけど?」
「そんなことねーよ」


リーマスはチョコをかじりながら言った。
途端談話室の扉は開き慌ただしくジェームズとピーターが入って来、話はジェームズとリリーのデートにすり替わった。デートと言っても2人の場合は本当に荷物持ちだけで終わったそうだ。ジェームズは締まりのない顔で話を続ける。



09.11.15
俺もあんな顔してたのか
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