おそ松と若葉な彼女




「ねーねー、おそ松。免許取った!どっか行こ!」


ピカっと光る緑のラインの入った免許証と若葉マークを見せる。一瞬嫌そうな顔が見えたのは気のせいにしておく。


「へ〜よく頑張ったじゃん!で?どこ行く?」
「おそ松が行きたいとこでいいよ?」
「今日は日曜だしなぁ…やっぱあそこかな」
「え?どこどこ?私の運転で行けるかなぁ?」
「行ける行ける。俺、道よぉく知ってるから」


東京競馬場、おそ松の口から出たその言葉に思わず手が出た。床に転がったおそ松は左頬を抑えて抗議しているのが伺える。そう冷静に見れるぐらいに落ち着いていたが、内心は腸が煮えくり返っていた。
え?初めての彼女が運転するドライブの行き先が東京競馬場?府中?はぁ?!


「いってぇ!!何も殴ることないじゃん!いいじゃん競馬!府中走りやすいよ?あ、でも今日G一だから混んでるかぁ…。やっぱ電車で行こ!な?」
「…もういい!おそ松のバカ!!」
「っえ?なんで?!」


それからしばらくおそ松とは口をきいていない。





prev | next

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -