『お邪魔します』 「僕の部屋二階に上がってすぐの所だから先に行ってて」 『うん、わかった』 不二くんに言われた通り二階に上がってすぐの隣にあった部屋にかかっているプレートには“syusuke”とローマ字で書かれていた。 小さく『お邪魔しまーす』と言い中に入らせてもらった。 中は綺麗に整理されていてさすが不二くんだと改めて思う。 初めて男の人の部屋に入ったけど男の人の部屋ってこんなに綺麗なのかな。 私の部屋の方がよっぽど汚いよ。 最近クジで隣の席になってよく話すようになった不二くん。 クラスも初めてなったから最初は有り得ないほど緊張したし、話し掛けられた時には手汗まで掻いてたな…。 それほど不二くんはうちの学校じゃ有名な人だし、よくモテる。 不二くんに悪い印象を持っている人なんていないんじゃないかと思うくらい人柄もいいしね。 今日は休憩時間で最近ハマっているDVDがあるという話題になって、ちょうど不二くんの部活もなかったらしく家に誘われたので行くことにした。 「苗字さんは紅茶飲める人?」 お盆の上にティーカップを2つ乗せて不二くんが部屋に入って来た。 『大丈夫だよ。ありがとう』 「ならよかった」 『で、ハマってるDVDって?』 「うん、AVだよ」 え?今なんて言った? 『…えっと、それって何かの略なのかな?』 「あれ?苗字さんは知ってると思ったんだけど、アダルトビデオ」 アダルトビデオ…? いや、知ってるけど…ほんとに? 頭が混乱している私の横で相変わらず不二くんは涼しい顔をしてもうDVDをプレイやーにセットしている。 何も言えないままAVは始まり、私は不二くんの横で顔を伏せて耳を塞いだ。 「そうやってちゃ聞こえないでしょ?」 『…やだ、こんなの見たくない』 「ねえ見て。このAVの設定、実は今の僕たちと同じなんだよ」 どういうこと? 私は絶対に見えないと思っていたのに不二くんの言葉でいとも簡単に恐る恐るテレビに目を向けた。 少し見て意味がわかった。 出演している2人もAVを男の人の家で見ている。 しかもだんだんとそういう雰囲気になっていってる。 厭らしい水音がスピーカーから耳に伝わってくる。 やだ…見たくない。 なのにだんだんと身体が熱くなっていってる。 「苗字さん、もう濡れてるんじゃないの?」 『…っ…ち、がう…そんなことない…!』 「ほんとに?それじゃあこのツンとくる独特の匂いは僕の勘違いだったのかな」 クスッと笑い私の方へ顔を近付ける。 匂い…。 ほんとだ、微かにだけど女の人独特の匂いがする…。 私、濡れてるの…? この状況に感じちゃったの…? そう思えば自分がひどく恥ずかしくて仕方なかった。 「ほら素直になりなよ。僕だったら君を最高に気持ち良くしてあげられるよ」 甘く囁く不二くんの声が私の思考をどんどん溶かしていく。 だめだ、私もう無理だ。 人間はきっと本能には勝てない、そういう風に創られているんだろうね。 『不二くん…』 私は不二くんの方を向いた。 そうすれば彼はいつものように柔らかく笑った、いつものように。 AVではもう本番に入っているのかスピーカーから女の人の喘ぎ声がもろに聞こえる。 その声に更に興奮が増していく。 「パンツだけ脱いで」 不二くんの前で脱ぐのは想像以上の羞恥的行為だった。 彼の眼は私の行動を一つ一つ捉えて全てを見透かされそうだった。 脱いだパンツを地面に置けば「おいで」と手招きされた。 不二くんは自分の足の間をポンポンとしていたので私は素直にそこに座った。 「今日はDVD鑑賞に来たんだからちゃんと鑑賞はしないとね」 目の前のテレビでは女の人が男の人にちんこを入れられている真っ最中の映像。 どうしようもなく興奮してしまう素直な身体。 不二くんの片方の腕が私のウエストに回され髪を全て右に流したままもう片方が胸周りに回されてうなじにキスを落とす。 『…ん…っ…ん』 時々ちくりと痛んだりして意識が完全にそちらへ向いていた内に、いつの間にか両手で直で胸を揉まれていた。 『ふぁ…ん…ぁ』 「可愛い声で鳴くね。もっと鳴かせたくなるな」 『…ぁ…ん…っぁああ!』 突然乳首を摘まれて強い刺激が襲われる。 目が虚ろになっていく。 もっと強い刺激が欲しい。 自然にそういう欲望で埋もれそうになる。 そのことに気付いているのか不二くんは私を見てクスリと妖艶に笑う。 「言葉にしないとわからないよ?」 『不二く、ん…っ…もっと、めちゃくちゃにして…っ』 「それじゃあ遠慮なく」 一気に景色が一瞬にして変わり上に不二くんが覆いかぶさる。 「足を開いて」 刺激の欲しさ故に指示された通り動く。 「もうこんなに濡らしてたんだ。よく頑張ったね」 『ふじく…、っやぁ…!…そんなとこ、ぁ、っやだああ…っ』 私のことにはお構いなしに足の根元を手で押さえつけると舌で私のまんこを迷うことなく舐めまわしていく。 器用にクリを刺激してきたり、思いっきり吸われたりと繰り返されて絶頂を迎えるのに時間はかからなかった。 『…あ、あっぁあ…またイっちゃ…ぁっやああ!』 「何度イけるんだろうね?」 いつの間にか耳にはAV女優の喘ぎ声は聞こえなくなっていた。 正しく言えば聞く余裕なんてなくなっていた。 「僕の舐めてよ」 差し出されるモノを口に入れ懸命に舐めたり上下に振ったり吸ったりと繰り返す。 「一生懸命する君の顔、すごく可愛いよ」 『ん、っふぁ…んん…っ』 「…っそれいいね…出すよ…」 『…ん…っ!んんん…んっ』 喉を通ってい味わったことのない苦い液。 「口端から漏れてるよ。なんだかほんと汚したくなるな、苗字さんのこと」 『え…?…きゃあ!』 「そろそろ本番でもしようか」 また先程の様に不二くんは私の上に覆い被さり自分のモノを手に取ると、ソレを私のまんこで円を書くように回す。 お互いの液が絡み合いぬるぬるした感じがなんとも言えない。 「もうこんなに濡れてるんだから大丈夫だね」 『…あ、っぁ…あああ゛ん!…は、いんない…無理だよ…ぉ…っ』 「あれ、初めてだったんだ?」 『い、たい…!あ、っぁああ゛…裂けちゃう…!』 「この締まり…っ最高だね」 『不二くん…だめええ…!』 「僕に全て任せて…君は素直に喘いでくれればいいから」 初めて味わうこの身体が真っ二つに割れそうな感覚。 痛みからは逃れられない。 だけど時間が経てば甘い感覚へと変わろうとする。 ゆるゆると腰を動かし、私の痛みが引いた頃に腰をだんだんと速く動かしていく。 『あああ…ん…っあ、あ、あああ、っやあ…』 「どんな気分?」 『すご、く…おかしくなっちゃいそう…!』 「そうだね…もう僕なしじゃ生きられないくらい快感を味わせてあげる」 『そんな…っきゃああ…!やめれえええっ…そこやだああ゛』 「泣いて悦んでもらえて光栄だよ…」 だめ、本当におかしくなっちゃう…。 自分が自分じゃなくなってしまいそうなこの感覚にどんどん溺れていく。 「そろそろ、だね…っ」 『あ…ぁあ…だめだめだめええ…!イくうう…あっぁああん!』 彼はそのとき言った。 「もう君は後戻りできないね」 このときにもう彼なしじゃ生きられない身体になってしまっていたんだ。 見えない鎖の先
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