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私の目線の先には、学校とは思えないほどの高級感溢れる家具に囲まれた彼がいた




「昨日俺様の顔を殴っておいてよく学校にノコノコ来れたな」


彼はハッ!と顔を背け笑いながら言った




「だって別に悪いって思ってないし、そもそもあんたが悪いんだし」



私は半分強がった



「あーん?この俺様が女に殴られる屈辱がわかんねぇのか」




でた、"あーん?"
いい加減笑われてることに気づけばいいのに。ぷぷ。




「あんた如きに大事な携帯を壊された身にもなってよ。」




「…お前自分の立場わかってんのか?年上には敬語を使いやがれ」




ホントこの人嫌だ。偉そうだし偉そうだし偉そうだし。


自分をどっかの世界の勇者の生まれ変わりとかでも思ってる中二病患者は、ずっとあーんあーん言ってればいいと思う




「ケイゴッテ何ダロウ、全ク分カラナイヤ」



少しまた強がってみた






「俺様の名前を気安く呼んでんじゃねぇよ」


「は」




想定外のセリフに思わず目が点になってしまった。何だいきなり。どこに名前要素あった。


この俺様のことだから罵倒されると思ったのに。それとも私以外の人と話してるのか。



「あーん?まさか俺様の名前を知らないってわけじゃないよなぁ…?何せ俺様は」

「知りません」



私は彼の言葉を遮り、ばっさりと言ってやった



その言葉を聞いた瞬間、目の前にいた彼は驚いた顔をした



そして椅子にどさっと座り、机に両腕を立て、手で頭を抱えた。


なにこの人。面白い。


「…まさかこの俺様の存在を知らなかったのか?この俺様の?」




ぶつぶつと自意識過剰を思わせるような言葉を並べている




なんだか昨日もこんな感じだったような




「じゃあそういうことだから」



そう言い放ち私は部屋を出て行った



ドアに付いているプレートに"生徒会長室"って書いてあったのは、たぶん見間違いだろう


それか無駄にある権力で買収したとかそこらへん



私は早歩きで教室に向かった




その後HRに遅れて担任に怒られたのは言うまでも無い







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