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清々しい朝日を浴びながら、重い体で学校へ向かった



アイツと鉢合せなんてたまったもんじゃないから、時間をずらしてきた




しばらくこうしてれば大丈夫だろう



あの人アホっぽいからすぐ記憶飛んでそうだし







校門の近くに差し掛かったところで、あることに気がついた





「…何あれ」



校門の両端に黒いス−ツをビシッと着こなしてサングラスをかけたいかつい外国人が二人いた








…………。





……やべぇ、ドツボ






誰にも変人扱いされそうだったから言わなかったけど、





私はいかつい筋肉もりもりの外国人が大好きなのだ




日本男児も好きだけど



外国人って未知な存在だから、尚更惹かれる






ちょっとだけでもいいから話してみたい



そんな浮ついた心が引き金になって、思い切って片方の外国人さんに話しかけてみた




ノ−プランで






「ハ、ハロ−!ええっと…アイアム…その」



私があやふやな英語で話を始めた時だった





目の前の外国人山は突如私の腕をがっしり掴んだ




そ、そんなっ大胆な……



「あ、アイアム ハ−ト…えっと…ジュンビデキテナイ」





もう一人の外国人がいつの間にか駆け寄ってきて、私の顔をジロジロみている




なんかoh!っていっぱい言ってる





その時だった



私の体が宙に浮かんだ



「えっ…あっ…ちょっ!!!!」




外国人さんにおんぶでもなく、お姫様だっこでもなく



担がれた





あ…香水のいい匂いが



って違う違う



「下ろしてよー!!!」


私はじたばたと手足を激しく動かすが全く動じてくれない



どんどん校門が離れていくのが見えた






これってまさか、ゆゆゆゆゆゆゆ誘拐?!




待ってよ泣きそう



私は必死の抵抗を続ける





「離してよーあほーばか−」





あれ?



周りを見てみると校外ではなく校内だった




なに?校内ジャック?私、人質?





すれ違う生徒はみんな驚いた顔をする



外国人二人に担がれてる人見たら、そりゃびっくりするわ


切実に助けてほしい





扉が開く音がした



そしてどこかの部屋に入った




「遅かったな」




聞いた事がある声がした



そして私はどさっと床に下ろされた


外国人たちは一礼して言ってしまった




私は後ろを振り向いてみる










「…この野郎」





怒りと恐怖と焦りでそんな言葉を口走った







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