鬼ごっこ

○凌猫-リンマオ-
CV:ゆきこ
中華系マフィア「火焔(フォイエン)」
第2戦闘部隊員
白色の髪と黄色の目をしていて猫のような性格。
氷を操る能力を持つ
使用武器は爆弾。

○龍之介
CV:Ryu
和装マフィア「炎龍」
尋問・報復班員
橙色の髪と黄金色の目をしていてどこか病んでいる性格。
魔物を召喚する能力を持つ
使用武器はライフル。

―――――――――
BGM:ジャズ系
SE:ガヤ(抑え目)
SE:ベル
SE:ヒール音
【女が入店し、真っ直ぐ男のところへ向かう。二人はそれぞれ違う組織だが、旧知の仲のようだ】

凌猫01「ここ、空いてる?」

龍之介01「白々しいな。30分遅刻だ」

SE:【椅子を引く】

凌猫02「仕方ないじゃない。女は色々と準備しなきゃいけないことがあるのよ。(店員に)…カサブランカお願い」

龍之介02「…例えば、俺を殺す準備とか?」

【二人の間の空気が固まる】

凌猫03「…相変わらず可笑しな事を言うのね。(カクテルを受け取り)あぁ、ありがとう」

龍之介03「別段変わった事でもないだろ。特に″今″の俺達ならな」

凌猫04「(一口飲み)…そうね。今の私達ならすぐにでも、このお店を粉々にすることが出来るわ」

SE:凍える風
SE:氷の転がる音
【女は掌から氷をだし、カクテルの中へ入れる】

龍之介04「残念ながらボスには、此処の半径10キロ以内では暴れるなって言われてるがな」

凌猫05「…ここ、ボスの情婦(オンナ)のお店だもんね」

龍之介05「お前にとっては″元″だけどな」

凌猫06「…」

龍之介06「本来なら俺はお前を殺さなきゃならない。それが俺の仕事だし、何より裏切りはご法度。分かるだろ」

凌猫07「…殺すの?私を」

龍之介07「…名前、戸籍、顔…変えられるものは全部変えたお前は、もう炎龍に居た頃のお前じゃない。…今は…確か凌猫(リンマオ)といったか?」

凌猫08「…ふっ、まさか覚えててくれてるとは思わなかったわ。ごめんなさいね、貴方を裏切(って)」

【台詞に被せる】
龍之介08「俺じゃない」

凌猫09「っ…ごめんなさい」

SE:ジッポを鳴らし火を付け
【男は煙草をくわえ、考え込むように吸う】

龍之介09「はぁ…。(煙草をくわえながら)俺も人の事は言えない。お前の手助けをした時点で俺も裏切り者だ」

凌猫10「ねぇ、やっぱり貴方もこっち(火焔)に…」

龍之介10「(煙草を口から外し)それ以上言うな。そんな言葉は、二度と聞きたくないと言ったはずだ」

凌猫11「…」

龍之介11「俺はもうやめる」

凌猫12「え?」

龍之介12「もう沢山なんだ。昨日まで同じ飯食ってた奴を、さっきまで一緒にバカやってた奴を、俺はこの手で消さなきゃならない」

龍之介13「何が正しくて何が間違ってるのか、俺にはもう分からないんだ。考える事にも疲れた」

凌猫13「でも、この世界から抜けるって事は貴方…!」

龍之介14「むしろそうしてくれた方が良い」

凌猫14「そんな…。貴方の腕を欲しがる所なんてごまんとあるのよ?」

龍之介15「…くだらねぇな。力はいずれ衰える」

凌猫15「…頑固なところは、子供の時と変わらないのね」

龍之介16「(煙草を再度吸い)はぁ…。話っつーのはこれだけだ。もう会うこともないだろうしな」

SE:椅子を引く
SE:靴音
【テーブルに女の分のお金も置き、出口へ向かう】
SE:ベル
SE:ガヤ
SE:ベル
【勢いよく扉が開き、女が走り出てくる】

凌猫16「待って!龍之介!!」

【男、立ち止まり振り向く】

凌猫17「誰かに消されるくらいなら、私が殺してあげる!…だから、それまで死なないで」

BGM:シリアス&ほのぼの系

龍之介17「…プッ、クク…アハハハッ!お前もガキの頃と変わんねぇな」

凌猫18「…?」

SE:<ピンッ>等金属製の物が跳ねる音
【女にジッポを投げる】

龍之介18「やるよ、ソレ。それ持って、まずは俺を探し出してみろ」

凌猫19「っ…知ってるでしょ?昔っからかくれんぼも鬼ごっこも得意なんだから!」

龍之介19「はいはい。…じゃあな」

SE:靴音
【男が人混みの中へと消えていく】

凌猫20「(涙が堪えきれず)…またそうやって、私を置いていくんだから…」

BGM(音量UP)

end
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