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『Heaven』姜維:B side
『Heaven』姜維:B side
夢小説完成記念・『Heaven』姜維:B sideです。

A面の方が姜維の暗黒サイドを意識して描いたイラストですので、こちらのB面は短編集で書いた姜維の光サイドを意識して描いてみました。正義感溢れるウンヌンとか、馬超や趙雲のような同僚武将との友情も厚く、夢主の事を一途に思い続けてウンヌンみたいな辺りです。

陸遜もそうですが、自分の中ではブラックメンズ=二伯は切ない・脆いというイメージが無性に強いので、そんな感じの儚い感じがする姜維絵を描いてみたい!と思って挑戦してみました。テーマは≪透明感って何よ?≫です。

公式設定を見ますと姜維は19才の男性という事で、ギリギリ10代、あと少しで10代から20代へと移り変わる年齢特有の心情とか価値観とかそんな事ばかりあれこれ考えますと、姜維は『何かに揺らぐ』イメージです。砂漠に出現する蜃気楼のような実体の無さ、掴み所の無さ、心身の不安定さとか。

勿論、諸葛亮亡き後も姜維は師の志を継いで立派に務めを果たす訳ですが、やっぱりその渦中にいる間はきっと色々な事を思って、色々な感情が湧いては消え湧いては消えしていたのではないかな、短い間に目まぐるしい感情の動きがあったのではないかな…とか勝手に想像しています。

ほいで、そんな感じの揺れる男心(謎)とか複雑な思い、10代最後の時間とか自分の中にある『Heaven』での姜維:光面を考えて、「透明感のあるイラストにしてみたい!」と思いました。いつもはコテコテの黒絵ですので、なんかそういういつも通りのやつじゃなく、淡〜い感じの、透明水彩みたいな雰囲気の絵にしてみたい!と思いました。

実際に描いてみたら普段の描き方や塗り方と全然違うし、同じ手順に沿って描いているのに何となく全体の色数とか雰囲気から「描き込んだ!」「塗り込んだ!」という感じが普段の絵と比較してみるとなんとなく伝わってこないので、メインアルバムに入れるにはちょっと恥ずかしい…というか一抹の不安を抱きましたので、最初は落書きアルバムの方に突っ込もうかな、と思っていました。

けれど、一応きちんと線画部分も清書してあるし、適当塗りじゃなくてラインに沿って着色してみましたので、一旦こういう絵を落書き絵に入れてしまうと今後落書きに載せる絵も清書してからじゃないといけなくなっちゃうかな、とか、落書きのハードルを上げる(線画部分まできちんと清書、はみ出し塗りではなく線に沿ってきっちり着色とか?)と以後自分が辛くなる→自分で自分の首を絞めるだけかも、と思って迷った挙げ句こちらに収納してみました。落書きと通常絵の明確な線引きが自分の中で未だに上手く出来ていないのでこの手のイラストを描いた時は毎回悩んでいます。うーん。良く分からん!

イメージ的には蜀末期のイメージです。と言いますか、姜維の絵を描く時にはいつもそんな時期の彼を思い浮かべています。戦場に飛び散る血、みたいなのを入れてみたいと思ったものの、そのままストレートに赤で描き込むと絵の全体の雰囲気が透明感どころかスプラッターな感じになってしまうと思ったので青系統にしてみました。こっちの方が幾分和らぐかな?と思いまして。

逆さになっている姜維は蜀の終演に向かって落ちていく、ゆっくりと落下していく感じの姜維という構図にしてみたかったのですが、顔しか描いていないせいでなんか生首みたいなグロい感じになっていますね。体を描かない方が構図的にすっきりしていい感じかな?と思ったのに。し、失敗したかなー!

ほいで、最近落書きの方でもあれこれやっていましたが、ポスターチックなイラストにしてみたかったので「姜維」と「蜀」、サイト名を記号みたいにして絵の中に置いてみました。こういう文字を入れると一気にポスターっぽい感じになると思っているのですが、相変わらずセンスがないので縦書きと横書きという普通の文字入れしか出来ません(震)もっとデザイン的な絵が描けるようになりたい!

モヤモヤ〜ンとした感じと言いますか、微妙な感じ…オーロラっぽい感じ?を出したかったので「色の交わりを作りたい!」と思って髪の毛とか肌とか背景とか所々色々な色を混ぜてみましたが、私がやるとなんか汚い雰囲気の絵になります。透明感ってどうやって出せばいいんだろう。

単純に薄〜い色を塗れば透明感が出る、というものでもないと思いますし、濃い色でしっかり塗り込んでいる絵師様でもめちゃくちゃ透明感のあるイラストを描かれる方もいますもんね。塗り方だけではなくて絵柄全体の問題なのでしょうか?

トップ絵って閲覧者様にとって「この人は普段こういう感じの絵を描くのか」みたいにサイト巡りの判断基準にもなりますので、もし万が一こちらの絵を気に入ってアルバムを見て下さった方がいたら申し訳ない事になると思い、こちらのB sideに関してはサイトのトップに載せる用の加工は無しでアルバム内だけの展示にさせて頂きました。

いつも通りの拙いイラストですが、A side&B side共に姜維スキーの閲覧者様に捧げます。A sideの姜維に比べるとやけにあっさりした姜維になってしまいましたが(多分透明感と何かをはき違えているのだと思います)、普段と違った事が出来てとても楽しかったです。また機会があればこんな感じのあっさり風味な絵も描いてみたいなと思います!

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