08/01(Fri):ゲーム中
その1■トランプ中。
何度やってもルフィに勝てない。
相手はルフィなのに勝てない。
何故ならいつも後ろにエースが居て、
味方しながら吹き込んでるせい。
「えええ?なんで!なんでこうなるのよ!」
そんな光景を初めて見たサボ。
ルフィの後ろで(割りと至近距離)ニヤニヤ虐め倒しながら困り顔を堪能するエースに少しイラっ。
「何してんだ?」
興味無さそうに近付いて女の後ろにつく。
肩に顎を乗せる。
「いっつもルフィに勝てないの。ルフィなのに」
「そりゃあそうだろうな。エースがついてるから」
「でも駄目なの!たとえエースが付いててもそのせいにしたら何か負けた気がするじゃない」
「じゃあ今日は俺が付いてやる」
「えっ!ホントに?やったー!勝てる気がする…!」
「おいおいおい!それはいいのかよ!」
「フン、同じ条件になるのはいいのよ。
…ねぇサボ、これどーしたらいいの?」
「うーん…これ出しとけ」
「解った」
サボ、
正座する女の背中を、かなり崩れた胡座の体勢で囲って、横顔に頬を寄せたりしながら色々と指南。
女、
段々くつろいできてサボを背もたれにし始める。サボの足はいい肘置き。たまにペシペシしてコーヒー飲むサボに次の作戦を聞く。
エース、
戦術と女とのベタベタ、共に本気出してきたサボに燃える。内心(この野郎…!)時折見てくる挑発的なサボの目を見て更に燃える。ぜってぇ負けねえ。
ルフィ、
白熱の勝負にうっひょー。
興奮して目キッラキラ。
しかし凄いスピードでサボ班の勝ち。
「やったああああ!!勝ったああ!!!サボ最高!なにその勝ち方!格好いい大好きっ!!」
サボ、凄い勢いで振り返った女に
正面からギューされる。
「勝ちたかったらいつでも加勢してやるよ」
女の肩越しに、
虐め倒してニヤニヤしてたエースにニコッ。
その2■マリカー(3+1comでバトル)
「ちょっと誰なの!?カーブの死角にバナナ置いたの!」
「へっへっへ。それだけだと思うなよ」
バナナでクラッシュ。
風船飛んでく。
さらに死角からエースが赤甲羅を放つ。
風船飛んでく。
「嫌ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!姑息!姑息!あと一個しかない!」
「おいエース!弱いからってコイツばっか狙うなよ!俺と勝負だ」
「へぇー。やってみろよ」
「頑張ってルフィ!!!全力で援護するからエースやつけよう!」
皆のためにジュース買いに行ってたサボが帰宅。
いつの間に後ろのソファーに座って3人を見てる。
…というより楽しげに隣のエースの肩を叩く女を見てる。
「よーし。俺も参戦」
「なんだよ…いつもやんねーじゃん」
「サボ、ホントは弱いんじゃないのか!」
「まぁまぁ、たまにはね」
(com無し、4人バトル)スタート。
ルフィはエースを追跡し始めてギャーギャー大騒ぎ。何故だかサボが見当たらないけど皆気が付かない。
女、巻き込まれて風船(ライフ)残り1。
「あれ?サボどこ?」
「ん、お前の後ろ」
「…ええええ!!!なんで爆弾!」
※※3つの風船(ライフ)を全て失っても、爆弾カーとして1回だけ復活できる。 爆弾は相手に体当たりすると相手ごと吹っ飛ばして自分の命と引換に風船を1つ減らせます。※※
最初に自爆して爆弾カーになったサボ。
ターゲットを追跡開始。
「さー。逃げろよー」
「嫌ア゙ア゙!怖い!!!!」
「ハハハ」
結局ルフィエースは相打ち。
女、爆弾カーに吹っ飛ばされる。
コントローラー投げる。
「やー!!!もう!!!サボむかつく!!馬鹿!!!ばーーーーか!!!」
真後ろのソファーに座るサボを振り返って、足の間から胸板ドンドン。腹いせに大暴れ。ついでに両頬を摘んでぐーいぐい引っ張ってやる。
「こーのっ…性悪男!!!!」
「ハハハ、痛い、痛いって。
たかがゲームだろ?子供だなー」
矛先が自分に向いてニッコニコなサボ。
上機嫌で頭をよしよしする。
それをシラーっと眺めるエース。
(…どっちが子供だよ)