フィディオって最近毎日違う女をホテルに連れ込んでるらしいよ。

耳にたこが出来る程聞いた言葉をまた、違う人物から聞かされた。
噂とは光の速さの如く伝わって行くものだ。イタリアの白い流星のスキャンダルといったら尚更だろう。もしそのイタリアの白い流星が、人気実力共に常にトップの私とと付き合ってると人々が知ったらどうなるだろうか、別にフィディオのイメージや人気が下がる事に私は躊躇いは無いからバレてしまっても構わない、だが私もイギリスと言う名に自ら泥を塗るなどと言う馬鹿げた事はしたくはないから極力見つからない努力をしている。

イタリア人は女性が好きな男が多いと聞く。この前オルフェイスのジャンルカが女性を口説いていて、思いきりほうを叩かれているのを見た記憶がある。あんな紳士的じゃない口説き方じゃ当たり前だ。
そんな事はどうでもいい。
一番解決しなければいけない問題は、何故フィディオが女性と寝ていると言うだけでこんなに私が苛立っていると言うことだ。
隣に座って私の入れた紅茶に手をつける事もせず携帯を見ているフィディオは私の視線に気づくとにっこりと笑った。その笑顔が私の神経を逆撫でる。
「噂の事、気にしてるんだ」
フィディオは笑顔を貼り付けたまま、見事に私の心情を読み取る。舌打ちなどはしたないと思ったが、気が付くと舌打ちをしていた。
この男は人の心を読み取る力でもあるのだろうか。
「興味がないな」
「そう、まぁ事実なんだけどね」
会話が途切れる。フィディオはテーカップに手をかけてずず、と音をたてて飲んだ。そして机に置いてあったスコーンを手に取り一口かじると不味そうに顔をしかめる。
私は残りの紅茶を音をたてずに飲み干した。温くなっていたそれは、美味しいとは言えなかった。
ふとほうに柔らかい感触を感じた、数秒もたたずにそれが唇だと悟る。
「俺は君が一番だよ」
そう、安い言葉を吐くフィディオが憎たらしくてぎり、と奥歯を噛んだ。
一番苛つくのはこんな男を手放せない私だ。




フィディオとエドガー
title にやり

キリリク!杏架ちゃんへ!

500踏んだと報告があったので!
書き直し、修正いつでも受け付けます!
リクエストありがとうございました!

フィディオの口調わからん!



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