変態な兵士(クローバー)
我はクローバー。誇り高き回廊産の戦闘補助用生物である!
兄弟はなんかもう滅茶苦茶いる。千とか二千とかいるかも知れない。数えていないので知らないが。あと半分くらいやられたが。何匹か自分で倒したが。
すまん兄弟。でも今のご主人めっさ好みなので許せ。
現在の主、国原文様仏様ご主人さまあああああぁぁぁハスハスハスハス……失礼した、現在のご主人とは、我が学園に攻め入った際に出会った。何やら凶暴そうな男と体を一つにしているようなので大人しそうな方に喧嘩を売ってみたのだが、大人しそうな方がまさかの肉弾戦担当だったので物凄く痛かった。
思わず謝った程だ。あーびっくりした。
とぃー、だの、ちぇあー、だの、妙に力が入っていない掛け声で殴る蹴るを繰り出すずれっぷりと、謝ってから許すまでが一秒もなかった切り替わりの速さ、そして何より他のクローバーを一切見ずに我を役立ちそうだと判断なさった思慮の深さに惚れたのだ!
ご主人はのほほんとした空気を持ちながら妙に冷静で動じない一面もあり、子供のようで大人のようで胸がでかいそう胸がでかい何だあれ担当した回廊の区画では見たことがなかったうおぉすげぇ乳すげぇ……いや、失礼。
乳すげぇ。
……えー、と?
そう、そんな独特の雰囲気を持ったご主人に惚れこんでいるのが、我ことクローバー、クローバーことクロなのだ。
今ではすっかりご主人に家族と認識され、一緒に風呂に入ったり一緒に寝たり赤スライムが割り込んできたりコンドル・バウモに邪魔されたり豊満な胸に飛び込んですりすりしたりと、まあ、個性的かつ充実した日々を過ごしている。
あー。言葉が話せなくて良かったー!
むふふふとか思ってるの聞かれないで良かったー!
我、今、超幸せ。
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