×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
回廊の侵略!〜海賊が流す涙〜

 ロケットランチャーを連続で食らい、毒舌を真正面で受けたマリーンは、装備している巨大なフォーク状の武器(トライデントというらしい)を杖代わりに、校舎へ入ろうと足を進めていた。
 途中、とある教室から何やら懐かしいCMソングが聞こえたが、マリーンはもうよろよろしていたので、聞かないようにして歩いた。
 貴方に聞きたい事がある、だから野を越え山越えて、貴方のお家にやってきた。
「「元気ハツラツゥ?」」
 何やら子供がハモっている。
「「「オフコース!!」」」
 三人同時に答える声も聞こえた。
 そしてズドンと気持ちの良い発射音。
 般若の海賊は、嫌な気しかしなかった。ズドンって何だズドンって。
 思い切り振り返る。そして凍りついた。

 ロケットランチャー(増強版)が、仲良く三つ並んでマリーンの元へ、白煙を吹き上げながら迫っていたのだ。

「ああ……やっぱり……!?」
 青ざめたマリーンが土煙を巻き上げて逃げ出すが、ロケットランチャーは追尾式らしく、いっそ面白い程にマリーンの逃げた道のりをなぞって飛ぶ。
 いじめだ!!フォレストは私をいじめて楽しんでいるのだ!!
 ちょっと泣きながら、マリーンはキノコ雲と共に真っ黒焦げになるのだった。


 マリーンが炭のように真っ黒くなってぶっ倒れた場所から少し離れるが、ちょうどその時、ボルトが救急車に乗せられて病院に送られていた。
 
top