回廊の侵略!〜海賊が流す涙〜
ロケットランチャーを連続で食らい、毒舌を真正面で受けたマリーンは、装備している巨大なフォーク状の武器(トライデントというらしい)を杖代わりに、校舎へ入ろうと足を進めていた。
途中、とある教室から何やら懐かしいCMソングが聞こえたが、マリーンはもうよろよろしていたので、聞かないようにして歩いた。
貴方に聞きたい事がある、だから野を越え山越えて、貴方のお家にやってきた。
「「元気ハツラツゥ?」」
何やら子供がハモっている。
「「「オフコース!!」」」
三人同時に答える声も聞こえた。
そしてズドンと気持ちの良い発射音。
般若の海賊は、嫌な気しかしなかった。ズドンって何だズドンって。
思い切り振り返る。そして凍りついた。
ロケットランチャー(増強版)が、仲良く三つ並んでマリーンの元へ、白煙を吹き上げながら迫っていたのだ。
「ああ……やっぱり……!?」
青ざめたマリーンが土煙を巻き上げて逃げ出すが、ロケットランチャーは追尾式らしく、いっそ面白い程にマリーンの逃げた道のりをなぞって飛ぶ。
いじめだ!!フォレストは私をいじめて楽しんでいるのだ!!
ちょっと泣きながら、マリーンはキノコ雲と共に真っ黒焦げになるのだった。
マリーンが炭のように真っ黒くなってぶっ倒れた場所から少し離れるが、ちょうどその時、ボルトが救急車に乗せられて病院に送られていた。
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